アニメ版『apocrypha』を2話まで観たので、そちらの感想を書こうかと思います。
筆不精なので、余裕がある時に書こうかな位のノリなので、次話の感想などは期待しないでいただければ(苦笑)
・はじめに
僕は原作未読、ただしある程度のネタバレは事前に知っています。
『FGOのプレイヤー』としての視点がちょいちょい出てきます。それは、『fate』に本格的に触れたのが『FGO』からという立場なので。
あくまでにわかファンなので、知識不足や勘違いなどもあるかと思いますがご容赦願います。
・『FGO』にも登場していたサーヴァントたちによる待望の聖杯戦争
『apocrypha』のサーヴァント達は『FGO』でも活躍しており、『FGO』をプレイしていた身としては「ゲームのサーヴァント達がアニメで活躍している!」という見方・ワクワク感があります。
もちろん、他の視聴者さんにアニメを見るなら『FGO』をプレイすべき、とは言えませんが、個人的には『FGO』をプレイしていたことがキャラクターを掴む手助けになっていることも事実です。
逆に言えば、アニメ版放送前に『FGO』が展開していたことは良いことだったと思います。
そうでなければ、原作小説を知っている視聴者以外には(『fate/EXシリーズにも登場した赤のランサーを除き)全く知らないキャラクター達による聖杯戦争(聖杯大戦)として映ったでしょうから。
・第1話
・今後の展開を期待させる戦闘シーン
ジーク少年のモノローグの後に展開する聖杯大戦の戦闘シーン。
赤のセイバーと黒のセイバーだけでなく、両陣営の戦力が多数投入され、この戦いが大規模な聖杯”大戦”であることが印象づけれられます。
もちろん、両セイバーの戦闘シーンも素晴らしく、個人的には赤のセイバーの宝具や鎧の変形と言った描写に心が踊りました。
赤のセイバーには少年心をくすぐるギミックが多くて素晴らしいです。
・無残に死んでいくモブキャラクターたち
一方で、モブキャラクターたち(ここではホムンクルスたち)の凄惨な死が描かれ、やはり戦争=凄惨な殺し合いであることもイヤというほど印象づけられました。
今のところ臓物や四肢欠損と言った直接的な描写は無いものの、その分誰もが(美形のホムンクルスであっても)苦悶に満ちた死に顔を晒しており、かなりショッキング。
作品の性質上、1話に一度は死体を見ることになりそうです。
こうした死体描写が苦手な方には、正直あまりお勧めできない作品と言えそうです。
……つーか、僕も最後まで耐えきれるかなぁ(ビビリ)
・赤のバーサーカー
お前最終再臨するとそんな姿になるの!?(違)
・意外と明る気な時計塔
僕はこれまで、アニムスフィア前所長を始めとする『魔術師らしい魔術師』連中が割合危うい(つーかMAD)な精神性の持ち主だったため、魔術師の学び舎である時計塔も、もっとこう薄暗くゴシックな雰囲気の場所だと思っていました。
しかし、今回映像で観て、存外明るく、通っている学生も普通の大学生のような会話をするなど、イメージが変わりました。
あと、学生が獅子劫さんに普通にビビっている辺り、魔術師はどいつもこいつも一般人から逸脱しているワケではないと分かって安心したり(笑)
遠坂さんちのお嬢さんも、結構マトモとはいえ聖杯戦争に自分から参加するくらいには常人離れした肝の座り方でしたし。
・亜種聖杯戦争
各地で聖杯戦争が起こっているという大胆な世界設定。
魔術協会の担当者は秘匿が大変そうです。
そして、聖杯戦争が起こるということはその数だけ聖杯があるということ。
『FGO』も大概ですが、貴重な願望器のバーゲンセールみたいな話ですね。
システムが拡散された程度でそんなに聖杯ができるとは……。
もちろん、中には欠陥品の聖杯もあるらしいですが。
逆に言えば、ピンからキリまである聖杯の中、本当にとんでもない力を持っていることが約束されている大聖杯が世に出たということは大事件であるとも言えるのかもしれません。
・分岐点は第3次聖杯戦争
『zero』や『staynight』で冬木市がヒドい目にあうずっと前に分岐した形になったことで、こっちの世界では本編よりずっと幸福に生きている人も多そうですね。
士郎とか士郎とか。
メタな話、第4次でも5次でもないとすることで、「あの物語とは直接関係ありませんよー」と宣言しているのかもですね。
・ワールドワイドなストーリー
主な戦場はルーマニアな訳ですが、1話だけでもさらにイギリス(時計塔)、フランスと計3カ国が登場するという実にスケールの大きい展開。背景、美術作画の皆さん、異なる国々の描画、お疲れ様です。
2話では少しだけ日本も登場し、今後どのような国々の風景が見られるのかも楽しみです。
・堂々と真名を名乗る赤のセイバー
ゴーライオンさんに召喚され、おなじみの台詞の前にまずは堂々と名乗りを上げる赤のセイバー。
少し静かな雰囲気で真名もすぐには名乗らなかった父上とは似て非なる雰囲気を感じさせます。
・2話
・マスターとサーヴァントの交流回
前回ラストで両陣営に召喚されたサーヴァントたち。
そんなサーヴァントとマスター達の交流があり、物語が少しずつ動き出してきた印象。
……サブタイトルが『聖女の出立』なのに聖女の出番が少ないのはご愛嬌(笑)
・赤のセイバーと獅子劫
反抗期真っ只中のティーンと余裕を感じさせる大人のコンビ。
獅子劫さんがセイバーに過度に踏み込みすぎないこともあり、結構すぐに良好な関係に。
セイバーも、いざ戦いとなればきちんとマスターに従うところは、さすが騎士といった所。
・黒のバーサーカーとカウレス
サーヴァントに寄り添おうとし、またサーヴァントの能力の把握をしっかり行うという良いマスターぶりを発揮するカウレスくん。
黒のバーサーカーは、唸り声以外の言葉を話すのは疲れるという設定なので、「バー…サー…カー…」というバーサー可愛い言葉からは本当に真名で呼ばれたくないことが分かります。
余談ですが、”フランケンシュタイン”と言うのは彼女の製作者の名前で、彼女自身は製作者か名前一つもらえなかったと言う悲しい経緯があるので、「勝手に真名明かしてんじゃねぇよバカ」以上に名前に対して複雑な思いがあるのかもしれません。
自分の作った怪物の名前としてのほうが有名になってしまった(ヴィクター・)フランケンシュタイン氏の心境は如何に。
とはいえ、製作者=親の名字がフランケンシュタインならつくられた彼女の名字もフランケンシュタインだろうという解釈もできますね。本作ではこう解釈しているのかも?
・黒のアーチャーとフィオレ
穏やかな気質同士のコンビ。
真名バレを防ぐために召喚時点で人間になりました、ってサラっととんでもないことを言うケイローンP。さすがは名だたるギリシャの英雄たちの先生だけはあります。
アーチャーに弟殺しの覚悟を問われ、『勝てるかどうか』を答えたマスター・フィオレ。ああ、コレは殺せないパターン……。
それを聞いたアーチャーは果たして何を思うのか。
・黒のライダーとセレニケ
黒陣営では一番関係性が破綻しているのに理性蒸発したライダーのお陰で、そうは見えないと言う不思議。
サーヴァントを人間どころかオモチャとしか見ないマスターと、そんなマスターへのリスペクトなど当然存在しないサーヴァント。そもそもコミュニケーションすら成立していないという。
・黒のセイバーとゴルド
分かりやすくディスコミュってるセイバーさんとゴルドさん。
ゴルドさんが狭量なのは言うまでもありませんが、セイバーさんが言葉足らずなのもその原因でも在るというなんとも味わい深いシーン。
どうも、セイバーさんの対人関係に難があるのは生前からのようで。
ゴルドさんももう一言だけ説明を求めていれば……とも思うのですが、帯刀した長身の騎士というのは味方であっても横に立ってるだけで正直かなり威圧感があるので仕方が無いのかも(銃を下げた高身長の兵士、と言いかえればイメージしやすいでしょうか)
・黒のランサーとダーニック
こちらは見たところ穏当そうですが、ダーニックの方があからさまに腹に一物抱えているので、見ていて緊張感がある関係。
ランサーがそこにどの程度気づいているのかが今後の見所かな。
それにしても、黒のランサーとしてのヴラド三世は、やはり吸血鬼のキャラ性に引っ張られているバーサーカーの時とは雰囲気が違います。
・黒のキャスターとロシェ
こちらも見たところ穏やかな関係ですが、淡々&喜々として炉心(生贄)にするホムンクルスを選別する辺り、やっぱりMAD。
余談ですが、チラっと出てきたキャスターの素顔が、髭をたくわえたおじさまだったのが意外でした。これで一人称『僕』とは、ギャップがあります。
・黒のアサシンと玲霞
一見してマスターとサーヴァントではなく、ほのぼのとしたごく普通の親子連れにしか見えないと言う100点満点な関係性を築いたコンビ。
ところで、アサシンは一体何を食べたっていうんでしょうね……。
・赤のアサシンとシロウ・コトミネ
いかにも企んでる風のコンビですが、赤のバーサーカーの殴り込みを聞いて慌てるアサシンに対して困ったような笑みを浮かべるシロウの姿に和みました。
赤のアサシン、アニメ終わったくらいのタイミングで『FGO』の方に実装して欲しいと切に願うくらいに。いや、我がカルデアにはシロウはまだいませんが。
・赤のキャスター
開口一番から真名隠す気無いなアンタ!?
キャスターの台詞は有名な台詞も多く、担当声優の方も緊張されたのでは無いかといらぬことを考えてしまいますな。
赤のバーサーカーのカチコミの理由は、どうせキャスターが「かの圧政者、黒のランサーよ!」とかなんとかいらん詩(こと)言ったからなんでしょうね。
・赤のバーサーカー
無辜の民をいたずらに手をかけず、むしろ笑いかけるなどまぎれもない英霊であることがわかりますねー。
もちろん、圧政者を目にしたら……。
・赤のランサー
ギャグを感じさせない氷のような声、涼やかな美貌とまさしく強豪と言った風の赤のランサー。
『FGO』ではアルジュナとの関係が印象的ですが、今回は果たしてどのような活躍を見せてくれるのか。
・ルーラー
赤陣営に肩入れしている聖堂教会の監督役に代わる、事実上の監督役と言った立ち位置でしょうか。
逆に言えば、だからこそシロウの行いに黒陣営からブーイングが来ないのでしょう。
少し気になるのは、ルーラーが憑依している現代の少女(レティシアちゃんというらしい)はなぜ生前のルーラーとそっくりなのかという点。偶然にしてはできすぎですし。
直系の子孫ということはほぼ無さそうなので、ルーラーの遠縁の血縁者とか?