『FGO』の方がすごいことになっていてすっかり遅れてしまいました。(言い訳)
いや本当に、楽しみにしていらしたら申し訳ありません。
という訳で第6階層。
この世の地獄のような場所とは聞いてはいたものの、予想以上というべきか予想とは別ベクトルにしんどい。
アバターということで内臓などは再現されていないとはいえ、今まで感情移入してきた女の子達と等価な存在が凄惨な殺し合いを繰り広げ、無惨に死んでいく。
目を背けたくなる光景。
冒頭、ハクノの能力が整理、解説される。
「一意専心すれば専門家にも匹敵する」というのは、 上手くやれば強大なマスターにも匹敵するが、かと言って全能ではない、と。
今回はそれがよく表現されていたと言える、痛いほどに。
遠坂リン、死亡。死の一歩手前まで普段通りに振る舞おうとするのがなんとも…。
戦いを続けるために自分たちの分身をデミ・サーヴァントじみた存在にしたリンとラニ。
トワイスの干渉の結果、無為な戦いのためにそこまでしないとSe.Ra.Phを維持できない世界は、ムーンセルはもう壊れている。
ドームの中で状況を説明する記録ビデオの2人。その中に立った一つだけ嘘があった。
本体には自我がないという一時しか通用しない嘘。
これを彼女らの打算と見るか、優しい嘘と見るかはひとそれぞれだと思う。
終わりを求めるリンとラニのあり方を、無為に生きたくはないという人間として
当たり前のものと感じるハクノ。
当初は怒り以外にない以外に何も持たなかった彼が、人間観を語れるほどにヒトというものを見てきたことの証左。
恐らくは蘇生、回復のコードキャストの専門家の力でリンとラニを救おうとしたハクノ。しかし、ことはそう上手く行くはずもなく…。
たとえご都合展開であっても2人が生存するハッピーエンドを見たかった。
真田アサミさんの、無感情なのにキチンと感情の伝わる演技も秀逸だったので、そうした意味でも残念。
しかしながら、極限状態にありながら両方を救おうとするハクノの在り方は尊いと思う。
新キャラクター、本体リン。アバターのリンが死んだ以上こう呼ぶべきだろう。
公式サイトの記述を信じるなら、死んでいったアバター達の思いをフィードバックされるとはどうおう気分なのだろうか。
いずれにせよ、今までを踏まえて、リンはハクノのサポートを決意する。
そんな訳で、ラスアンもこれでひと段落。
今シーズンで物語の最後まで放映できなかったのは残念だけれど、それは今後の楽しみということで。
内容としてはRPG原作で、会話劇主体の頽廃的SFであることに面食らい、話を飲み込むのに時間はかかったが、色んな意味で重みのあるシナリオと、毎回鮮やかに変わるビジュアルで毎回引き込まれた。
そんな訳で、夏の放送を楽しみにしつつ、一先ずの閉幕を。