ムソウノカキオキ

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玩具展開から振り返る仮面ライダービルド その1

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 先日、グランドフィナーレを迎え、新たなライダーにバトンを託した『仮面ライダービルド』。
 ドラマも凄まじかったですが、オモチャの方もすごかったですね。
 そこで、仮面ライダービルドのオモチャとドラマのつながりを振り返って見ようと思います。
 なお、本当に振り返るだけの記事なので、評論的な記事にはならないかと思いますのでよろしくおねがいします。

仮面ライダービルド登場!(第1話~9話)
 2018年9月に登場した『仮面ライダービルド』。
 この序盤では、2つのフルボトルを多彩に組み合わせて姿を変える仮面ライダーであることがこれでもか!とばかりに魅力的に演出されました。
 それにあわせて、フルボトルシリーズに対応した変身ベルト『ビルドドライバー』、武器『ドリルクラッシャー』が発売。
 そして、ベルトに組み合わせるフルボトルセットとソレで変身するビルドの姿=フォームも例年以上に多数登場。
 先行登場した『ゴリラモンド』以降、9月に『ホークガトリング』と『ニンニンコミック』などなど次々と関連商品が発売されました。

 これらのフルボトルの組み合わせ次第で様々な音声が鳴る、というのが『DXビルドドライバー』の大きな特徴でした。
 新フォーム登場に合わせて、一部のフォームに対応した手持ち武器『ベストマッチウェポンシリーズ』も展開。こちらはDX版『ドリルクラッシャー』と異なり、発光ギミックやフルボトルに対応したギミックが無い代わりに少しお値段が抑えられたシリーズだったようです。
 これら、ドリルクラッシャーやベストマッチウェポンは、ドラマ上での扱いはビルドに変身する桐生戦兎(きりゅうせんと)の発明品と言う扱いでした。
 各フォームの使う武器で、出自自体がフォーム=フルボトル自体に強く依存しないという設定は、仮面ライダーシリーズでは少し珍しく感じられます。*1
 これは、戦兎の天才物理学者と言うキャラクター性を強調するだけでなく、後々各フォームが番組で登場しなくなっても武器だけは登場させられるという演出面での使いやすさにも(結果として)繋がりました。
 序盤の時点では、仮面ライダーはビルド一人だけでしたが、『トランスチームガン』で変身するナイトローグとブラッドスタークというライバルキャラクターも登場。

 DXトランスチームガンは、ナイトローグとブラッドスターク専用のフルボトル以外は共通音声となっていました。
 しかし、ベルト以外の変身アイテムというバリエーションを増やす意義は大きいと言えます。
 さらに、『トランスチームガン』と合体する『スチームブレード』と言う専用剣も登場。ライダー同様にソフビ人形も発売されました。
 この2人のキャラクターは、番組中でも『怪人』と呼ばれ、明確に仮面ライダーと区別されています。
 つまり、仮面ライダーでない悪役としては、シリーズとしても珍しいくらいに販促が行われたライバル=幹部怪人でした。
 銃型アイテムと言う点も、仮面ライダーではない=(『仮面ライダービルド』のルールとして)仮面ライダーはベルトで変身するものと言う点を強調する形になりました。
 また、同じアイテムを使うキャラクターが2人いるということは、ドラマでも意外な効果が生まれたように見えます。
 発表時点では、敵のリーダーナイトローグとその相棒ブラッドスタークという描写がされ、二人一組、あるいはブラッドスタークの方が重要度が少しだけ低いようにも思えました。
 しかし、ナイトローグも、そしてそれ以上にブラッドスタークも物語終盤まで重要なキャラクターとして活躍し続けました。
 二転三転する物語の中で、序盤の敵キャラクターがむしろその重要度を増していく。
 この展開を予測し得た視聴者はあまり多くなかったのでは無いでしょうか。

 

・クリスマスに向けて(10話~15話)
 子供向け番組として、クリスマス商戦は避けて通れないのが『仮面ライダービルド』
 11月放送の第10話から、クリスマス商戦を盛り上げる商品展開が続きます。
 10話では、それまで戦兎とのデコボココンビ相棒として魅力を放っていたキャラクター、万丈龍我(ばんじょうりゅうが)が遂に新たな仮面ライダークローズへ変身。
 それに合わせて仮面ライダークローズの関連アイテムである、『クローズドラゴン』や『ビートクローザー』も発売。
 仮面ライダークローズは、ビルドドライバーにクローズドラゴンを合体させて変身する仮面ライダー
 仮面ライダービルド海賊レッシャーフォーム等と合わせて、ビルドドライバーの展開を盛り上げる意味合いのあるキャラクターと言えましょう。
 また、11月にはちょっと売上が落ち込みがちということから『ロックフルボトルキャンペーン』が展開しましたが……。この時期しか手に入らない上に、ドラマ中でもその後しばしば姿を顔を見せるフルボトルだったことを考えると、ちょっと極悪な仕様だったんじゃないかなーと言う気もします(苦笑)
 それはさておき、12月にはビルドが大パワーアップ。
 ラビットタンクスパークリングの登場です。
 クローズドラゴン同様、ビルドドライバーに合体させてパワーアップするこの新たなビルドはクリスマス商戦を大いに盛り上げる意図があったものと思われます。
 そして、年末年始に向けて商品展開はさらに賑やかになっていくわけですが、番組の中では暗雲が立ち込めて来ます。
 それは、ライダーウォーズの開戦です。

……長くなりそうなので、今回はここまで!

*1:従来のシリーズではフォームと武器の繋がりが強いことが多く、例えば武器の名前がフォームになっている『仮面ライダー電王』、武器の力で変身する『仮面ライダーキバ』といった例があります。