アニメ『SSSS.GRIDMAN』簡単感想～どれだけ謎が深くとも、ヒーローのやることは変わらない！～

　「グリッドマンが面白い」
　そうアニメファンの界隈を賑わせている特撮原作のテレビアニメ『SSSS.GRIDMAN』。
　アニメ好きと特撮好きを両方拗らせている自分としては大変楽しい状況ですし、実際番組もとても面白く観ています。

　アニメ・特撮・オモチャに関する様々な小ネタや、魅力的なダブルヒロイン。そして物語の謎。
　様々な要素が散りばめられたアニメです。
　特に、物語の謎をめぐるパートは毎回ハラハラさせられますよね！
　しかしながら、毎回ハラハラしつつも、意外なことに、一定の安心感を持って視聴できています。これは、王道感と言い換えてもいいかもしれません。
　と、言うのも物語の謎がどれほど明かされようと、主人公＝響裕太とグリッドマンの目的＝迫りくる危機から町を救うことは一切ブレないんですよね。

　謎ひっぱりの物語って、ともすると主人公のアイデンティティを揺るがしたりヒロインのは揺るがしましたが、主人公の目的を惑わせるようなことにもなりかねないのですが、本作ではそんな気配は微塵もない。

　むしろ、謎の解明は主人公たちの町を守るという意志をより確固たるものにしているようにも思えます。

　色々と視聴者をハラハラさせながらも、最終的にグリッドマンはハッピーエンドを目指して駆けていくのだろうなという（ただし容易に辿り着けるとは言ってない）、視聴者の期待もまた裏切られる気配が無い。

　今風なサスペンスフルな物語展開と、古式ゆかしいスーパーヒーローものの王道が見事な両立を見せているんですよね。

　このあたりのさじ加減は、さすが様々な特撮ヒーローシリーズを手掛けた長谷川圭一さんだなぁと思うところでございます。

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