今回は久々に、ゲーム『アイドルマスターシンデレラガールズ スターライトステージ』のお話。
世間サマでは登場アイドルの総選挙で沸き立っておりますが、僕はそことは関係なくやっとります。
ただ、大沼くるみは良いぞとだけ。
話を戻して、現在、ユニット『虹色ドリーマー』を組んでいる安部菜々、荒木比奈、神谷奈緒の3人のアイドルをメインにしたイベントが開催中。
イベントコミュ(ストーリー)の中で可愛らしい姿を見せた3人ではある一方で『オタク』としての姿が結構バラバラだなーと感じたのも事実。
なので、それぞれのオタクぶりを、彼女らのプロフィール等々と共にゆるーくひも解いて行こうと思います。
1.安部菜々
年齢:永遠の17歳
趣味:ウサミン星との交信
以上のプロフィールはゲーム中より抜粋(以下同様)
菜々さんは歌って踊れる声優アイドルとなるべく日々奮闘する姿がかわいい女性。(少女では無いとは言わない)
大好きなアイドルのお仕事をしたい、声優やアニメの主題歌の仕事をしたいなど、『好きなことを仕事にしたい』と言うタイプのオタクであることがうかがえます。
初のソロCD*1収録のボイスドラマは菜々が自分を声優として売り込みたいと言う意志がひしひしと感じられる内容となっておりました。ウサミンの声優さんのボイスサンプルですよねアレ
また、元メイド喫茶のアルバイト店員であると言う設定もあり、キャラ設定としてもかつて……ええっと何年前だ?とにかくブームを生んだ『アキバ系』を意識した設定となっております。
2.荒木比奈
年齢:20歳
趣味:漫画描く
漫画描く、とはずいぶん消極的なプロフィールですが、比奈先生は同人漫画を描くのが趣味のお姉さん。
サブカルチャーに対してお仕事としても向き合う菜々さんに対してあくまで同人、つまりアマチュア、趣味として描いているのが違い。漫画家あるあるネタ担当ではありますが。
今回のイベントコミュでも、(プロの漫画家になるための)賞に投稿しようとしたことも無いでは無いが上手くいかなかった……と言ったことが軽めに語られています。
また、性格付けも当初は自称日蔭者、少々人見知り気味、などとなっており、菜々さんとは別ベクトルで”いかにも”なオタク的な性格付けとなっております。
個人的には、今の人が『オタクキャラ』と聞いてパッと思い浮かべるのは菜々さんより比奈先生のようなタイプなんじゃないかなーと思ってます。
そんな彼女が、イベントコミュで「好きなことを形にする楽しみ」を他の2人に伝える役割なワケですから、感慨深く感じた方も多かったのではないでしょうか。
3.神谷奈緒
年齢:17歳
趣味:アニメ観賞
奈緒は現役女子高生3人のユニット*2『トライアドプリムス』のメンバーとしての活躍も印象的な少女。永遠じゃない方の17歳
今回、奈緒がはっきりとオタクとして扱われたことに驚かれた方も多かったんじゃないかと思います。
何しろ、『トライアド』のメンバーや(おそらく)友人達とファミレスで談笑したりウィンドウショッピングに興じたりと、いかにもイマドキの女の子な姿をエンジョイしている少女。
一見して、菜々さんや比奈先生のようなオタクっぽさが分かりづらいタイプ。
しかし、よくよく観てみると、サブカルチャーの中でのメイド像に詳しい様子を見せたり*3、ツンデレと指摘されて「(アタシは)ツンがあってもデレなんかないだろ!?」*4と、「あ、オタクだわ」と納得する姿もまた多く。
また、雑談の中で「トライアドプリティー♪」(魔法少女風)と冗談を言ったり*5、アニメ版*6 では友人とファストフード店に入ってアニメキャラ(?)のオマケを注文したりとアニメ好きなことをオープンに、と言うか普通のこととして受け入れていることが見られます。
恥ずかしがりでよく人からからかわれる奈緒ですが、アニメがからかいの種に使われる様子はありません。(もちろん、他の2人に関しても)
こうした奈緒の姿は、最近のオタクな若者の姿を鮮やかにとらえたように感じられます。
漫画は子どもだけが読むもの、と言われた時代は幾星霜。若い人たちが当たり前にコンビニで漫画雑誌を買ったり、電車内でスマホでアニメを観たりと言った姿が当たり前に見ることができます。
奈緒の姿はそうしたごく普通の若い人たち(の中でもややオタクより)の人たちの延長線上にあるように見えます。
年齢だけでなく、オタクとしての方向性(世代?)は見事にバラバラな3人。
『虹色ドリーマー』の良さは、そんな3人がサブカルチャーと言う共通言語で繋がっていると言うところだなぁと、今回のイベントでほっこりした次第でした。
*1:『THE IDOLM@STER CINDERELLA MASTER 018メルヘンデビュー!』
*2:大変に語弊のある言い方ですが敢えてこう言います
*3:漫画『シンデレラガールズ劇場』
*5:漫画『シンデレラガールズ劇場』
*6:2015年放送。名作