・はじめに
遂に始まった新番組『仮面ライダービルド』の物語。
いやぁ、格好良かったですね、ビルド。
とはいえ、情報量の多い第1話だったことも確か。
そこで、今回は物語の『謎』の整理と、今後個人的に注目しているポイントをピックアックしていこうと思います。
・仮面ライダービルドの謎
謎1.登場人物の謎
本作の大きな特徴として、主要登場人物の多くが何らかの謎を持っていることが挙げられます。
簡単にまとめると以下の通りです。
桐生戦兎(仮面ライダービルド):記憶喪失の謎
万丈龍我:罪を着せられた殺人事件の謎
石動惣一、美空親子:美空の持つ超能力の謎
氷室玄徳、内海成彰:裏に秘めた思惑の謎
物語が進むに連れ、それぞれのキャラクターが抱える秘密を追い求める姿が描かれ、そしてその真相が明らかになることは想像に難くありません。
それにともなって物語にどのような盛り上がりを見せるのか期待大ですね。
謎2.ファウストの謎
正体不明の怪人スマッシュを生み出し、そして謎の研究者やライバルのナイトローグが所属する謎の組織。
ファウストと言う組織名以外、その出自や目的など一切が不明。
確かなことは、何らかの理由で龍我を巻き込み、スマッシュとなった人間や戦兎の記憶を奪ったこと。
ファウストの思惑が、これからもビルドを大きく揺さぶることでしょう。
謎3.パンドラボックス(火星文明)の謎
この物語の中でも特に重要な存在とされるパンドラボックス。
誰が、何のために作ったのか。
3年前にこのパンドラボックスを起動(?)した男は何者なのか。
なぜパンドラボックスは巨大な壁(グレートウォール)を生み出したのか。
そして何より、パンドラボックスの全容が明らかになる時、何が起こるのか。
ただ一つ明らかなことは、このパンドラボックスの存在が物語の行く末を大きく左右することだけです。
以上、3つの謎が物語を観る上で大きなポイントとなりそうです。
今のところ、それぞれの謎は密接に関係しているものもあれば、そうでないように見えるものもあります。
1つの謎の真相が明らかになることが、他の謎にどんな影響を与えていくのか……。
謎と謎が絡み合う複雑な物語が期待されます。
次は、この謎に満ちた物語の中で個人的に注目しているポイントを見ていきます。
・仮面ライダービルドのポイント
ポイント1.未成熟なヒーロー
仮面ライダービルド、桐生戦兎は優れた身体能力と頭脳を持つと言う、まるで本郷猛(仮面ライダー一号)のような青年です。
能力面を見ればヒーローとしては申し分なく、また万丈龍我を助けるなど良い奴ではあるようです。
しかし、彼がスマッシュと戦うのは、自分の記憶を取り戻すと言う個人的な目的が第一であるように見えます。
そう、彼は近年の歴代ライダー達と違って、無辜の人々を守る、人類の自由と平和を守る、と言ったことのために戦う覚悟をしているようには見えないのです。
もちろん、戦兎が自分の記憶を取り戻すことも大切です。
しかし、今後”それだけ”ではすまないような世界の危機が待ち受けていることでしょう。
そんな危機的状況を前に戦兎がどう立ち向かい、真のヒーローになっていくのか……あるいはならないのか(オイ)、今後注目です。
ポイント2.3つに分かれた日本
パンドラボックスによって東都、北都、西都と言う3つの勢力(?)に分かれたと言う日本。
分断によってそれぞれの地域にどのような変化が生じたのか。
そして現在、東都にいる仮面ライダービルドに対して北都と西都はどう絡んでくるのか。
個人的には、いずれビルドには壁を飛び越えて『北都編』、『西都編』と言った冒険を展開して欲しいのですが。
ポイント3.真実と向き合う時
これまで述べたように、『仮面ライダービルド』と言う物語は様々な謎が入り混じっています。
ですが、最も大事なのは、謎そのものではなく、その裏に隠された真実が明らかになった時、それと向き合うかだと思います。
殺人事件の真実を知った時、龍我は何を思うのか。
そして、過去の記憶を取り戻した時、戦兎はどうするのか。
その時こそが2人にとって、どんな強いスマッシュと対峙するよりも困難な戦いとなることでしょう。
・最後に
如何でしたでしょうか。
『仮面ライダービルド』は情報量が多く、ともすると注目すべき軸を失って混乱しそうになります。
そんな時のためのちょっとした助けになれば幸いです。
果たして、仮面ライダービルド=桐生戦兎は自身の記憶を取り戻すことができるのか。
そして、3つに分かれた日本は平和を取り戻すことができるのか。
全ての答えは、ビルドの実験の果てに待っています。