ムソウノカキオキ

管理人の好きなこと(アニメ、特撮、オモチャetc)についてつらつらと語っていくブログです。色々遅いですが、よろしければコメントなどもお気軽にどうぞ

『キラキラ☆プリキュアアラモード』最後のにわ感想

 先日、ほぼ一年間追いかけてきたアニメ『キラキラ☆プリキュアアラモード』が万感の最終回を迎え、新シリーズ『HUGっと!プリキュア』の放送が近づいています。
 というわけで、遅ればせながら『キラキラ☆プリキュアアラモード』の感想をば。
 自分にとってはほぼほぼ初のプリキュアだったのですが、プリキュアシリーズの持つ様々な可能性を感じさせる、良いアニメでした。

 

・誰もがプリキュアになれる!
 今回のプリキュアは『伝説のパティシエ』として設定されています。
 なので、妖精であるキラリン(キラ星シエル)やマスコット役のペコリン、さらには男の子であるピカリオ(リオくん)にもプリキュアになれる可能性が示されています。
 プリキュアは女の子、と言うイメージが強い中、(人間の)女の子でなくともごく当たり前にプリキュアになれる可能性があると言う設定は素敵だと思います。

 

・スーパーヒロインだけど、戦うことが目的でない
 そして、先述の通り本作のプリキュアは『伝説の戦士』ではなく『伝説のパティシエ』。
 そのため、プリキュアの目的は戦うことや敵を倒すことではなありません。
 戦うことはあくまで手段であり、プリキュア達は素朴な正義感や”大好き”なものを守ることを望みや目的としています。
 その結果、物語に登場した悪役達は全員生き延びると言う実に平和的なエンディングを迎えたのは特筆に値する点でしょう。
 いやまぁ、見えていないところで名も無きノワールの僕達がカードとなって消えていったことは忘れてはいけませんが。
 闇の描写は子供番組としてはかなり攻めていました……ああ、いや日曜朝ってだいたいこんな感じでしたっけ(仮面ライダースーパー戦隊を思い出しながら)

 

・終わらない、光と闇の戦い
 悪役たちが生き延びたことは平和的なことではありますが、同時に悪役たちという脅威が世界に存在していることと同義でもあります。
 グレイブが悪人であることは変わりませんし、エリシオやノワール(のカード)が何かの拍子にまた非道な手段に走ることもありえないとも言い切れません。
 しかし、ノワール達がいなくとも闇との戦いが終わらないのもまた事実。*1
 きっと、プリキュアの女の子たちは、たとえノワール達がいなくともこの後も光と闇の戦いを続けていくことでしょう。
 それはきっと、プリキュアとしての戦いではなく自分や他の人達の心の弱さと言う闇との、心の戦いになるはずです。*2


プリキュアたちの心の成長、そして未来=『Hug!っとプリキュア』へ
 物語の終盤、プリキュアの女の子たちは自分たちの将来のことを考える展開になりました。
 正直、最初はそういう流れになるとは思っていなかったのでビックリしましたが、実際観てみると彼女たちの”大好き”の延長線上にある事柄を決断する展開となり、いずれも納得できる道行きとなっていたと思います。
 そして、将来について考えると言うことは、明日から放送される『Hug!っとプリキュア』でより大きく取り上げられるのではないかと感じています。
 なにせ、謎の赤ちゃん”はぐたん”の保護者=親になるという事は子どもたちにとってモロに将来をあらわしている事柄だと思うからです。
 そして、『めっちゃイケてる大人の女性』になることを夢見るキュアエール(はな)、元子役のキュアアンジュ(さあや)、スケート選手と言う将来の仕事にできそうなスキルを持つキュアエトワール(ほまれ)と、3人のプリキュアは将来や未来のことに向き合うことになりそうな設定を持った女の子たち。
 果たして、『キラキラ☆プリキュアアラモード』のように、プリキュアを通して得る経験を経て新たなプリキュア達はどのような未来に向かって羽ばたいていくのか楽しみです。
 それこそ、はぐたんとの触れ合いを通して、自分はお母さんにならないことを決心することもあり得るかも!?

*1:ノワールが元人間であり、その時点で闇のキラキラルを宿していたことは注目すべきポイントです。なぜならそれは私達が第二、第三のノワールになってしまうこともありえなくはないことを示しているのですから

*2:そう考えると、エリシオさんはただのサディストではなく、プリキュア達の心の弱さや人生の試練の戯画化のような役割を担っていたのかもしれません