(『fate/grand order』より)
と、言うわけで遅ればせながらゲーム『fate/grand order』のハロウィンイベント『神秘の国のONILAND』の感想です。
個人的には大いに楽しめたイベントでしたー。
(以下、ネタバレ注意)
・”鬼”なるもの
今回のイベントの、事実上の主役は茨木童子。
今までも彼女らの鬼としての価値観は示されたり示されなかったりしましたが、今回は鬼としてのイバラギンの価値観が見える点が多かったのが面白かったです。
『殺人の鬼』編での”迷推理”は、単なるギャグ描写ではなく、人間が「鬼ってクレイジーだなー」と思っているのと同じくらい、茨木は「人間ってクレイジーだなー」と思っていることが示されているようで、ちょっと考えさせられました。
茨木の鬼らしい価値観って、カルデアでは結構”子供(の姿をしている)から”でスルーされているけれど、キチンと鬼らしいのではないかと感じられました。
……しかし、本編では専らランサーなのに、ピックアップ対象はバーサーカーというのは何とも理不尽さを感じなくもなかったり。
やはり期間限定は悪い文明。
・護法少女 酒天童子
茨木のために、自分の中の真面目さを片っ端から集めて、日曜朝のヒロインを真似た護法少女こと酒天童子[キャスター]。
とはいえ、酒天(キャスター)のあり方は、個人的にはむしろ、○法少女というよりも男児向け変身ヒーローのあり様の方にちかいように感じました。
「愛と正義の」とはよく言ったものですが、”正義”重点なのが変身ヒーロー、”愛”重点なのが○法少女……というイメージがあります。
いや、語り始めるとヤバい長いので多くは語りませんが!
・悪属性(≒黒髭)の大暴れ!
アトラクションマネージャーとして現れたサーヴァント達の、普段ちょっと見られない?ヒールぶりも魅力的でした。
特に黒髭の鬼(ひでー名前だ)が子供にしか見えない茨木と大人気なくやりあったり、脅し文句がガチだったりと海賊らしいところを見せていたのが良かったです。
ほかにもクライマックスでもパライソの人と一緒に美味しいところを持っていったりと、ティーチはかなり優遇されていたのではないのでしょうか。
コメディも悪役もこなし、なおかつ頼りになる。登場当初から本当にオイシイなぁ、黒髭氏。
・鬼王 朱裸
正体がエリザベートJAPANとかわかるかい(爆笑)
とはいえ、その姿はまさに悲劇のヒロイン。
記憶を失い、本物の鬼として誤解され、迫害された揚句、その果てにONILANDを作り出してしまったエリちゃん。
ですが、彼女の成長を感じさせる部分でもあります。
カルデアでの経験が無ければそれこそ『fate/extra CCC』の時のように、お客さんから魔力を無尽蔵に”吸血”しにかかっていたでしょうから。
それにしても、エリザベートJAPANの衣装は良いですね。
ビジュアル系っぽくもあり、友人である刑部姫を思わせるコウモリの意匠もあり。
霊衣とまではいかないまでも、今後も何らかの形で登場してほしい衣装であります。
・シトナイ
明らかにイリヤではあるものの、カルデアには原作(fate/stay night)のイリヤスフィールのことを知らない連中がほとんどという難儀な状況なわけですが、茨木との触れ合いやクライマックスのあの人などを通して、原作を知らなくても魅力的なキャラクターとして描かれていたのではないでしょうか。
ってか、今回シトナイや○○の黄金要素も含め、消化すべき要素がかなり多かったと思うのですが、それをまとめきったライターさんたちには脱帽するほかありません。
・未来へ
次の動きとしては去年のクリスマスイベントの復刻か、しんどさに定評のある2部の続きが来るかと気になるところなワケですが、どちらが先に来るのやら。
いや、去年のクリスマスイベントも第2部直前の時期なのでしんどさが蘇りそうではありますが。
そのあたりを考えると、今後のイベントがどうなるのかが気になるところ。
いつまでも1.5部っぽい世界観でやっていくわけにも行かない気もしますが、果たしてどうなることやら。