ムソウノカキオキ

管理人の好きなこと(アニメ、特撮、オモチャetc)についてつらつらと語っていくブログです。色々遅いですが、よろしければコメントなどもお気軽にどうぞ

fgo『サーヴァントサマーキャンプ~カルデアスリラーナイト~』簡単感想


fate/grand order』夏イベントストーリーをクリアしたので簡単に感想をば。

 

・丁寧な『ホラーシナリオ』
 今回のテーマはホラー。厳密にはホラー映画というべきでしょうか。
 ともあれ、ホラーというジャンルは割と人を選ぶタイプだと思っていたので、始まる前はどんなシナリオになるかと身構えていた部分はありました。
 実際は、怖いシーンはかなり怖かった一方、コミカルなシーンはトコトンコミカルになっていたことで、ホラーをあまり観ない自分のようなプレイヤーでも読みやすかったように感じました。
また、キャラクターの精神も終始安定しており、メタフィクション(ホラー映画あるある)を絡めたこともあり、ホラーでありながらいわゆる『鬱展開』が少なめに思えました。あったとしてもコメディをブチこむことでギリギリのバランスを取っていた、と言いましょうか。
 シナリオ中の死者数も最低限に抑えられており、終わってみると『いつもの楽しい夏イベント』と感じられるバランスになっていたと思います。
 もしも、『過去に非人道的な実験を繰り返していた村が舞台だった』ということになっていたら、読後感はやや重かったことでしょう。……『CCC』コラボシナリオとかそんな感じでしたね。なんだかんだで、『fgo』はホラー要素がかなり強かったんだなぁと実感。『fate/』シリーズの新伝奇というジャンル自体がホラーとの相性が良いこともあるのでしょうけれども。
 また、シナリオの開放時間の設定も良かったです。昼と夜の1日2回開放で、昼の楽しい時間と、夜の恐ろしい時間とのコントラストが良く出ていたと思います。ここは、プレイヤーの夏休み=平日午前中からもプレイしやすいことを想定して作られた夏イベントならではのアプローチですね。
 夜の開放時間は、これまでのパターンより少し遅い夜8時という、ホラー映画を観るのに程よい時間帯なのもこだわりを感じました。

 

・愛の物語
 例年のパターンに漏れず、水着姿となったサーヴァントたちが活躍する今回のシナリオ。
 ですが、そのうち3人が恋人持ちor既婚者という少し珍しいメンバー構成。
 ブリュンヒルデはシグルドとノロケ倒し、巴御前と虞美人は夫への想いを語る。
 では、マスターの周りに甘い雰囲気がないかというとそんなことはなく、新たな水着霊衣をひっさげたわれらが後輩、マシュ・キリエライトとの絆がこれでもかとばかりに強調される。
 ラブコメの観たいプレイヤーさんたちにとっても、満足度の高い内容だったんじゃないでしょうか。ガシャで項羽さまやシグルドを揃えないと申し訳ない気分になるのはさておき(苦笑)
 マスターと沢山のサーヴァントがイチャイチャするというのも良いですが、今回のようにさまざまなカップルにフォーカスをあてるというパターンもまた良いものです。

 

・虞美人の物語
 そんななかしっかりと存在感を発揮するのが、今回の配布サーヴァントである虞美人。
 相変わらず項羽さま一筋を貫きながら、コメディをしつつ、一方で頼れる”先輩”ぶりをしっかりと発揮。
 縁のある相手である徐福と絡めることで心の芯の部分もしっかりと描かれていました。
 設定的にはギャグ要素が一切ないはずなのになぜかギャグキャラ、みたいなこれまでの扱いとはまた一味違った魅力が感じられました。
 そしてその分、彼女を見初めた項羽さまの株も上がる上がる。

 

 今後は、どんなサーヴァント同士のどんな魅力が描かれるかより楽しみになる、そんな夏でした。