と、言うわけで（まさか当選するとは思わなかった）先行抽選販売された『仮面ライダーセイバー』の変身アイテム、特別版です。
『仮面ライダーエグゼイド』の放送終了後の２０１７年から展開していたメモリアルアイテムが、今年は放送期間内に堂々登場。
当選するとは思わなかったのになんでまた抽選販売に応募したかと言えば、何やら新しいことが始まっていると感じたため。仮面ライダーのおもちゃの中で新しい試みが始まるのは、実に喜ばしい話です。
商品仕様を最初に見たときに感じたのは、メーカーさん＝バンダイさん遠慮が無いなぁと（苦笑）
過去のメモリアルアイテムは、ベルトに装填するアイテムとはいっても、単品でワリと遊べる作りだったりしたんですよね。
たとえば、『仮面ライダージオウ』の『ＤＸメモリアルライドウォッチセット』はウォッチのスイッチを押してセリフを聴くだけでも、商品の７～８割は遊べた気になれました。
ところが今回、ボイスを聴けるのは別売『ＤＸ変身ベルト 聖剣ソードライバー』（以下『ソードライバー』）に納めた状態。
さらに仮面ライダーブレイズやエスパーダのセリフを聴くには、『ソードライバー』と同じく別売りのエンブレムを購入する必要がある、と。
これは、過去のメモリアルアイテムが放送終了後＝商品生産終了後であることによるバンダイさんの配慮だったのでしょう。
しかし、今回は商品が絶賛生産&販売中と言うことでそんな配慮はうっちゃってるカンジ。
むしろ「この『火炎剣烈火』で経済を回してくれ！」と言う熱い声が聞こえるよう。
とはいえ、ボイスを聴くためには、火炎剣本体が抜刀/納刀を認識するスイッチを押せば十分。
このスイッチは大きめで分かりやすく、親指でも楽に押せるので、「そこはバンダイさん鬼じゃなかったな」と（オイ）
そうはいっても、触っているうちに『ソードライバー』が欲しくなってきたので、そのうち買うとは思いますが。
雰囲気の問題ではあるのですが、こういうオモチャはその雰囲気を楽しむものだとも思うので。
バンダイさんの戦略にノせられてるなぁ。
とはいえ、『ソードライバー』と好きなライダーのエンブレム（最大２商品）あれば大体の遊びはできるので、それがはっきりしている分、案外手を出しやすいと言えるかもしれません。（そうか？）
また、この『火炎剣烈火』ではベルトやブレイブドラゴンワンダーライドブックをオミットしたすることで、諸々のコスト増加を伴いながらも、『ソードライバー』の定価より少し高い程度のお値段を実現するあたり、商品としてのトレードオフはきっちりできているのではと思います。いや、変身ベルトをもう1本買うのと同じような出費をしたいかというのはそれぞれのユーザーの価値基準によるところが大きい気もしますが。
触っていて思ったのは、掛け声付きの攻撃サウンドをオフにする（『ソードライバー』と同じにする）ことが基本的にできない仕様になっていること。
スイッチを増やしたりできないから、という事情を差し引いても、割り切っているなと。
『ＤＸ聖剣ソードライバー』が、”子どもたちがなりきり遊びをするためのオモチャ”なのだとすれば、この『ＤＸ火炎剣烈火』は"大きなお友達が『セイバー』のドラマを追体験するためのアイテム"と言う方向に大きく舵を切っていますよーというバンダイさんの声が聞こえてくるようです。
多くの部品が共通でありながらも、種類としては全く違うと言いますか。
あ、あと「こんな『濃い』アイテムを買うくらいだから『ソードライバー』は持っているでしょう？」と言う声も（苦笑）
もちろん、お子さんが「ライダーの声が聞けるすごい剣だ！」と思っていただくのも十分アリだとは思うのですが。
そう、メモリアルアイテムの良いところはなんといっても『仮面ライダー』のドラマに没入することができるところ。
ただセリフを聴くだけではなく、それを通して「あー、あったあったあのシーン！」と思い出に浸れるからこその”メモリアル”。
「飛羽真（セイバー）に話しかけられている気分」を味わうこともできる。
それどころか、エンブレムを使えば「飛羽真に話しかけられている賢人（エスパーダ）の気分」を味わうと言う大変濃い遊びさえ可能です。
いやまぁ、わからない方はわからないで良いと思う楽しみ方です、ハイ。
エンブレムやライドブックは、多分年明け辺りから値引きが落ち着いてくると思うので、『仮面ライダーセイバー』のドラマを追いかけながら自分のペースで好きなアイテムを集めていきたいな、とそう思った次第です。
（2020年11月30日公開、同年12月5日追記）
