Vシネクスト『キラメイジャーVSリュウソウジャー』の期間限定上映を劇場で観てまいりました。
待った甲斐があったと言いますか、期待以上の満足度でした。
これは本当に映画館で観て良かったですね!
坂本監督らしく、アクション!アクション!アクション!
ロボ戦もあるよ!
以下、作品の内容に触れていきます。
ネタバレを気にするような作品では無いですし、そこまでネタバレは多くないとは思いますが、
まっさらな状態で観たい!と言う方はご注意をば。
・キャスト陣大活躍!素面アクション
今回は、映画の世界に取り込まれて大ピンチ!変身もできない(お約束)!と言う内容なので、変身前のキャストによるアクションシーンが大変多め。
体感的には全体の6~7割くらい皆さん素顔で戦っていたように感じます。
これに変身後のアクションも加わるので、とにかくもうアクションのつるべ落とし。
それを撮るのがアクションのベテラン、坂本浩一監督なのでとにかくスピーディーで大迫力。
単にアクションするだけでなく、各キャラクターが均等に活躍するような内容になっているので「あのキャラの出番が少なかった……」みたいなことになっていないのが好印象。
アクションシーンが無かったキャストは何名かいたものの、印象に残らなかったキャラクターはゼロと言って良いでしょう。
また、写真・台詞のみながら、龍井尚久・うい親子と、ワイズルー様(こちらは台詞のみ)への言及があったのも嬉しいところ。
・改めて感じる合成技術の進化
今回、4体カントクマイナソーと新フォーム『キラメイ装リュウソウジャー』はスーツ(鎧)が一着しかないのをアレコレ工夫しているように見えました。
一方、複数のカントクマイナソーやキラメイ装でのそろい踏みもキチンとあって、その合成に全く不自然さが感じられなかったのがお見事。
『仮面ライダーセイバー』などで自然な合成を実現している東映さんの特撮チームの匠の技を見せていただきました。
……これで、カントクマイナソーもキラメイ装も人数分キチンと作っていたら、ごめんなさいと言うほかありませんが。
・巨大戦は両作+坂本監督の集大成
『VSシリーズ』での巨大戦の取り扱いはさまざまなイメージでしたが、今回の巨大戦は大変に力が入っていました。
そして本編の結末を踏まえて変則的な登場を果たしたキシリュウオー・ファイブナイツとお馴染みキラメイジンのそろい踏み。
しかも、各メンバーが担当する技にしっかりと見せ場がある贅沢な作り。
「こんな技あったなぁ」、あるいは「こんな技あったんだ」となることうけあい。
さらに、オープンセットの利用やカメラを超接近させた戦闘シーンなど、『キラメイジャー』と『リュウソウジャー』本編、そしてかつて坂本浩一の担当された『ウルトラマンシリーズ』で見られた演出がてんこ盛り。
ドラマ的な部分だけでなく、こうした演出・技術的な部分でも集大成を感じられる映像でした。
逆にいえば、両作は巨大戦でさまざまな演出を試みた意欲作であったことを改めて思い出させてくれました。
残念ながらギガントドリラーやモサレックスらの出番はありませんが、それを帳消しにしてくれるスゴイ映像でした。
・まとめ
とにかく、難しいことを考えずに各キャラクターの見せ場とアクションシーンを堪能できる作品でした。
両作品とも基本的に明るい作風なこともあって、とても元気がもらえる作品に仕上がっていました。
ストーリー的に細かいアレコレは無いでは無いですが、そんなことは全然気になりませんでした。
強いて言えば、上映時間の全てが見せ場とアクションの詰め合わせのような状態になるため、箸休め的なシーンが短いのが難点と言えば難点でしょうか。
退屈するヒマが無いのは良いことなのですが、それだけに観終わった後で少し疲れてしまう人もいるかもしれません。
たとえるなら、特大ビーフステーキのフルコースのような映画でした。
キラメイ&リュウソウ成分、そしてアクション成分(そのどれか1つでもOK!)をお腹いっぱい楽しみたい方にはとにかくオススメです。
・余談
とあるシーンに『炎神戦隊ゴーオンジャー』で見慣れたプロップを発見。
こうした小ネタはよく見るともっとたくさんありソウル。