現在DVDが絶賛販売中の映画、『プロジェクトV』の簡単感想です。
カンフー映画のレジェンド、ジャッキー・チェンが主演とされているので勘違いしてしまってましたが、『カンフー映画』ではなくて『アクション映画』なんですね。
なので、ガンアクションあり、カーチェイスあり……と多種多様なアクションが観られる、文句なしの娯楽作でした。
もちろん、カンフーアクションもありますけれども。
そして、美女も。
まるで坂本浩一監督が喜びそうな……と感じるあたり、ベタベタなジャッキー映画的なものを敢えてやっているのかもしれません。
序盤の、トウガラシを使った眼つぶしなど、ジャッキー映画のオマージュも多いそうですし。
ストーリーとしては、『トン(ジャッキー・チェン)率いるチーム”ヴァンガード”が依頼人とその娘を守る』
これだけおさえていればOK。
ヴァンガードは一貫してヒーローとして描かれ、悪役は分かりやすくワル、ヒロインは可憐……とじつに分かりやすい。
ついつい『裏切り者の出現』、『悪役の崇高な目的』など深刻なドラマを入れたくなる当世の映画としては珍しいくらい娯楽性に振りきっています。
ちょくちょく『中華的道徳観』みたいなものが感じられるところもありますが、それはそれでお国柄が感じられて興味深い。中国の映画ですから、そっちの人が楽しめるのが第一ですしね。
だからと言って話が盛り上がらないと言うことは無く、ヴァンガードの主要メンバーはきちんとキャラ立ちしているし見せ場もあり。
ここまで娯楽映画のお手本のような作品に仕上げるのは、スタッフ様方の非常に高いスキルがあってこそなのでしょう。