クリスマスイベントを早めに展開して、クリスマス当日には殺伐とした本筋を進行するという豪快な進行を見せた『fate/grand order』。
果たしてそれは、レイド戦という運営からのクリスマスプレゼントだったのだろうか……。
というわけで、『fate/grand order』のイベント『非霊長生存圏ツングースカ・サンクチュアリ』の感想行きます。
(以下、ネタバレ注意)
このホール、ムリアンのオークション会場に似てる気がしなくもない。#fgo #コヤンスカヤ pic.twitter.com/c291NdRvx4
— UG/YM (@fai2blst) 2021年12月26日
コヤンの魅力が感じられた1シーン。(妄想)
本編でもこの関係は一貫して良かったですね。
閑話休題。
謎のサーヴァント、タマモヴィッチ・コヤンスカヤ。
カルデアにとって、コヤンスカヤは間違いなく敵であり、緊張感のある間柄ではありました。
しかし、敵だからと言ってすべてを殺しつくす必要も無いわけで。
意外ではあるものの爽やかなエンディングを迎えました。
何よりも『愛の物語』だった、というのが一番の印象でした。
と、言っても所謂恋愛的な側面はあまり強くなく。
コヤンスカヤ本人は全く無自覚だったものの、彼女は大変に愛されていた、誕生を祝福された存在だったというお話。
母性愛、父性愛、あるいは博愛。
そういった広く大きな愛が根幹を成していたのだと感じました。
いやまあ、その結果として殺された人たちもまあいるわけですが……。
けれども、広い立場で見れば殺し殺されなんて自然界ではよくあることなわけで……。
ムム、難しいぞ、愛。
とはいえ、そんな自然界の愛の代表選手、自然現象のサーヴァントであるコヤンスカヤだからこそ、『自然の一部である人間への愛』があったという落としどころには納得。
そして、そんなコトは口が裂けても口にしないであろうという太公望の読みも納得。
太公望とコヤンスカヤの関係もかなり独特でしたね。
たとえるなら、死んだ片恋相手の面影を持った女性をついつい肩入れしたくなる、みたいな雰囲気。
新しいビーストⅣですよ!と息巻いているコヤンスカヤも、太公望やニキチッチにとっては若い命である、というのが面白い関係でした。
封神演義は、自分の世代的に藤崎竜先生の漫画の印象も強いのですが、太公望はそちらとはいい意味で似て非なるキャラクター造型になっていたのがいい感じ。
そういえば、悪役でありながら意外な結末を迎えるというのも、藤崎版妲己とコヤンスカヤは似ていなくもないですね。
さて、そんなコヤンのモデルである妲己と玉藻の前との関係は……
『彼女』のマテリアルが濃い……。
— UG/YM (@fai2blst) 2021年12月28日
これは全てのマスターに,クリアの余韻に浸りながら、じっくりと読んで頂きたい。#fgo
ニキチッチや伊吹童子は全編通して頼りになるキャラクター。
相手は伊達や酔狂ではなくビーストなので、彼女たちの存在は本当にありがたかったです。
それに、今回はフォウさんに加えニキチの愛馬や四不像くんと動物系キャラが多く、殺伐としたストーリーのなかでマスコット的な癒しになってくれました。
また、今回2部6章からガッツリ続いてのお話だったので、奈須きのこ先生色ガッツリだったストーリーを受けて、こんな風に展開していくのか!という複数のライターさんが関わっているからこその妙味のようなものが感じられました。
fgo第2部って、割と個性が強い章が多かったのですが、その中でも6章は格別でしたからね。
ゲームとしての部分は、いろんな意味で大変だった感じ。
レイド戦は数時間で終わるだけでなく、1回クリアするのも難しい(雑魚マスター)
最終戦は運営さんが大変に頑張ってくれましたが(大感謝!)、周回と呼べる段階にどうにか持っていくまではやはり大変でしたね。
フレンドさんに頼っていた部分もかなり多かったですし。
撃退戦もツラかった……(苦笑)
とはいえ、コヤンスカヤとの最終決戦とあれば、そう簡単に攻略できないのも道理ではあるんですが。
さて、エピローグは12月31日。
最後の異聞帯に向けて決意を新たにする……のでしょうか。
いずれにせよ、底の見えない最後のクリプター・デイビッド。
油断のならないラスプーチン神父。
さらにさらには地球大統領。
いずれも一癖も二癖もある相手が控えていることに間違いはありませんが。
はてさて……。