今回で一区切り、ということで簡単に感想をば。
多くの謎が明らかになり、ついに仮面ライダーリバイス登場。
ギフ戦の前哨戦を感じさせるオルテカとの戦いを征する!
いやぁ、ここまで来るまで長かった。
それこそ、第1話からあれこれと不穏な要素を入れ込んで、「ここはどうなるの、どうもならないの、どっち!?」とハラハラさせての、ベイル登場からの今回。
これまで暗躍してきたオルテカをついに打倒(と言うには苦さが残る……)、と『第1部、完!』と呼ぶにふさわしいエピソード。
ただ、『リバイス』に終始ただよっている「どうなるのか、ならないのかわからない」感じは、それこそ本話まで漂っている感じもあったり。
例えば、ジョージ・狩崎の変身。
一大イベントには違いないんですが、どうやって変身したの?=ベイルが協力してくれたのか、狩さん寿命を差し出したのか、みたいなことを自分は気にしているのに劇中ではノータッチで進んでいたり。
せめて、「話は後だ、五十嵐FAMILY!」みたいなセリフが入ってくれれば、「あ、今回気にしちゃダメなんだな」と分かるんですけども……。
いつ狩さんが倒れるかと心配になったのは自分だけ……でしょうか。
さて、今回のハイライトは仮面ライダーリバイス登場。
何気に、理屈をぶっ飛ばして主人公たちの意志力『だけ』で状況をひっくり返したっていうのは、少年漫画ではともかく、『仮面ライダーシリーズ』では珍しいんじゃないでしょうか。
サンダーゲイルバイスタンプ、本当なら一輝もバイスも消滅していたハズなんですし……。
とはいえ、定期的に少年漫画的なアツい展開を入れてくれるのが本作の嬉しいところ。
木下半太さん、ライトノベルとか書いてるワケでは無いのに、少年漫画的な展開に理解があるのがありがたい。いや、展開のオーダー自体は周りの方々がしているのかもにしても。
そんな一輝の精神世界。
彼の深層意識が多分に反映されているのかなぁと。
お客さんも、デッドマンも”外から来るトラブル”には違いないということなのか。弟妹は頼りにならないと思っているのか……。
いや、勝手な想像ですが。
そんな中で当たり前のようにいるベイルは一体……?
そういえばメタな話、バイスもジョージも、何話くらいから今みたいな方向に舵を切ったのかなぁと気になったり。
こんな言い方になるのは、展開の都合上どうしても内面をわかりやすく描く余裕が無い(ように見える)からなんですが。毎回イベントを動かさなくてはならない時代ですからね。
特にバイスくん、最初はママさん食べようとしたり、人間をそそのかしたり、割合アウトな悪魔ムーブしてたでしょうに。
いつから『献身的な一輝の相棒』に心変わりしたのか。
もちろん、いい意味での裏切りなワケですが。
そんな彼が、「俺っち怖い」とまで相棒に弱音を吐露したのは、やはり印象的で、それを受けての「きみを守るよ」という一輝の優しさはやはり良い。
他者に対する優しさか、自分に対する優しさ(自己肯定)なのかはイマイチ判然としない部分がありますが、それはそれとして。
こうして生まれた合体ライダー、仮面ライダーリバイスはアノマロカリスデッドマン=オルテカを撃破。
いろいろあった/あるからかダイオウイカデッドマンフェーズ4とかでないのがちょっぴり悲しい。
悪党とはいえ、ギフさまにムシャムシャされるのはやはりクるものがあります。
オルテカの胸に去来する3バカ時代。
当時から腹に一物抱えていた以上、いずれにしても儚い幸せだったのが切ない。
そして、1人だけ世界観が違うというか、完全にニチアサにお出しできないモンスター感がバリバリなギフさま。
人間とはまるで次元の違う存在が、次に引き起こすのはどのような気まぐれなのか……。