ムソウノカキオキ

管理人の好きなこと(アニメ、特撮、オモチャetc)についてつらつらと語っていくブログです。色々遅いですが、よろしければコメントなどもお気軽にどうぞ

仮面ライダーリバイス34話感想

今週も『リバイス』感想をば。
 一輝、変身の代償!から、彼のドラマは一回休み。
 そこから続くお当番回、今回は大二のターン。
 というには揺れ動く縦軸にすっかり翻弄されているようで……。

 

・対立構造の惜しさ、とわかりやすさ
 フェニックス=赤石長官との対立ムードが高まる中、どうにも勿体なく思える点があります。
 それは、せっかく複数の勢力があるのに、その関係が魅力的に見えないこと。
 本作には1.フェニックス、2.ウィークエンド、3.デッドマンズ(壊滅?)、さらには4.しあわせ湯と複数の勢力が存在しています。
 にも関わらず、それぞれの関係性がドラマの盛り上がりに繋がらなかったのは、実に勿体ない。
 フェニックスとデッドマンズとの戦いにウィークエンドが乱入して……みたいな話は無く。
 良くも悪くも、ギフさまがいて、その周りに悪いヤツが次々と現れる、という構図で一貫してるんですよね。
 しかし、その分物語の構造はシンプルで分かりやすいとも言えます。
 最終的にギフさまをどうにかすれば、物語はゴールにたどり着く、とハッキリしているんですからね。
 過去の仮面ライダーシリーズでは、最終盤ギリギリまで物語の着地点がわからないことが少なくありません。
 それを考えると、逆に珍しいかもですね。

 

・少しずつ明かされる設定
 今回、今までボカされていたウィークエンドの目的がギフを倒すことであると断言、ついでに光少年がさくらのボディーガードであることが明らかに。
 こういう、微妙にフワっとしているところがハッキリしたことは実にありがたい。
 ……と思ったら、今回の脚本は毛利恒弘さん。
 過去には19,20話も担当されているニチアサのベテランさんでございます。
 こういう、欲しいところに絶妙な説明を入れ込んでいけるのは、やはりテクニックなんだなぁと感じたり。

 

・”悪魔らしさ”とは
 キカイノイドもかくやというくらいに馴染んでいたバイス
 そんなバイスに、悪魔らしく生きろ、と語るベイルですが、そもそも悪魔らしさとはなんぞや?という疑問が。
 本作では1.伝承としての悪魔、2.ギフを頂点とする謎の存在、3.人間の心の闇がシームレスに切り替わっていくため、時々?と思わざる得ないことも。
 それ自体は良いとしても、肝心の悪魔らしさが見えないので、バイスを動揺させる説得力が感じられない、というのが正直なところ。
 ベイルさん、声は良いけれどやっていることは、どう贔屓目に観てもストーカーの犯罪者なんですよねぇ。
 五十嵐家をピンポイントで狙う敵、という立ち位置はオンリーワンなのですが。

 あと、やっぱり声が良い。

 

・怒る、大二
 今回、仮面ライダー剣』の登場人物のごとく激昂しっぱなしだった大二。
 なにがあった……いや、前回あった怒りがそのまま持続しているというなかなか見ない状態なワケですが。
 (そういえば、今回監督をされた石田さん、『剣』も担当されていたな……)
 とはいえ、今回は『怒りで我を忘れた大二が無謀に突っ込んで負ける話』と総括してもいいくらい縦軸を引っ張ってくれています。
 物語を引っ張る存在として、強く印象に残るくらい感情表現をしていくというのはアリなのでしょう。
 いいとこ無しどころか、命の危機に陥った大二。
 果たして、赤石長官の野望を食い止めることができるのか……