ムソウノカキオキ

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『仮面ライダーガヴ』第34話簡単感想

第34話『100匹ゴチゾウ大作戦!』

 新たな力、オーバーガヴ。
 強敵マーゲンへの唯一の勝ち筋になりうる最強のフォームには、しかし一度に100匹のゴチゾウが必要で……
 
 強敵に対抗できる力を持つのは自分だけ、そのためにはゴチゾウを生み出さなければ”ならない”と言う大変な事態に、ショウマの焦りが段階的に描かれているのが良いですね。
 最初に入った、今やすっかり行きつけとなった駄菓子屋で「急にお菓子が”必要”になっちゃって」と言う時点で既に力みが見えます。
 
 とはいえ、デンテおじさんを交えて仲間全員でお菓子を手作り!と言う華やかで楽し気な絵面になるのが『ガヴ』の良い所。
 辛く、苦しい戦いにあっても、それだけでは終わらない。
 
 一方、新たな力・ベイクマグナムを受け取るマーゲン。
 「ヤツらを最も追いつめた銃」と言うニエルブの強めな言葉には一切の偽りが無いのがすごいですね。
 本当に、仮面ライダーベイクは、酸賀研造は難敵でした。
 とはいえ、そこに余計な感情を挟まないのはニエルブの研究者らしさと言うべきか。
 
 早速人間界へ戻ったマーゲンは、ベイクマグナムの火力で人々を閉じ込める暴挙に。
 ビターガヴのベルトを備えた彼は、ヒトプレスを作ることは出来ないようですが、それに優るとも劣らない悪辣な行動。

 対するヴァレンとヴラムとの戦闘では、それぞれのギミックをフルに活かした戦術と、そこへ次々に対抗していくマーゲンの強さが光りました。
 怒涛の手数でヴァレンが優位に立ったところでのフラッペ変身解除の絶望感たるや!
 
 一方、あと三匹と言う所でゴチゾウが出なくなったショウマ。
 やはり、焦りの影響は大きいのか。
 しかし、幸果さんの言葉で初心を思い出す。
 お菓子は戦いの道具では無い、美味しいと思う気持ちを忘れてはならない。
 
 思えば、冒頭から「殴った感触が岩だけだった」と言う言葉がスッと出てくるようになってしまっていたショウマ。
 『仮面ライダー』と言う作品上、どうしても戦いのウェイトが大きくなりがちなショウマの日々ですが、それだけに引っ張られない描写が入るのは、やはり心温まりますね。
 ハジメ少年や美味しいものノートと言った初期の要素が改めて拾われるのも嬉しい。
 
 そして、遂に揃った100匹のゴチゾウの入ったゴチポッドと共に戦いへ降り立つショウマ=オーバーガヴ。
 アルバイトたちにしているように、「どうする?」と問いかけるショウマ。
 それに対して、「闇菓子を諦める選択など有り得ない」と堂々と言うマーゲン。
 その言葉は、今までライダーたちに倒されてきたバイトたちとまるで同じ。
 豪商と言うかつての立場を思うと、闇菓子中毒に陥ったマーゲンにいたましさを覚えます。
 
 しかし、大きすぎるパワーをコントロールできず、翻弄されるオーバーガヴ。
 一連の戦いでは、CGや合成が効果的に使われていたのも印象的。
 スピーディーなビターガヴや、弾力のあるオーバーガヴは、CG映えしますね。
 
 それにしても、手数やスピードで押す『仮面ライダーガヴ』の戦士たちの中で、一撃必殺に特化したオーバーガヴの存在は異質でさえありますね。
 言わば、100発の攻撃に匹敵するパワーを一撃に込める。
 ショウマが今まで経験したことの無いファイトスタイルとも言えます。
 
 そんな彼をアシストすべく、ラキアと絆斗が走る。
 必殺技でビターガヴを拘束し、それを振りほどかれてなお離さない。
 ともすればコミカルになりかねないシーンではあるものの、2人の必死さが伝わってくる熱いシーンでした。
 
 そして遂に打ち倒したビターガヴ/マーゲン。
 100匹のゴチゾウのみならず、3人の仮面ライダー、そして仲間たちの力が全て揃ってようやく倒せた難敵でした。
 もう一仕事、と建物に囚われた民間人を助けに行く描写があるのも嬉しい。物語的にもライダーVSストマック社で閉じていないことが感じられます。

 しかし、ストマック社は再び大きな動きを見せます。
 ボッカ大統領から、闇菓子1000万の発注。
 スポンサーの無茶ぶりに、予算がもらえるのなら、とスパイス確保に意欲を燃やすランゴ。
 ついに長兄が動き出すようで……
 しかし、そんな数を作ってグロッタ姐さんの、もとい姐さんの工場ラインが持つのでしょうか?

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