第22話「星を見つめる人」
地球に降り立ったソラトを助けてくれた親切な人=ゲネス人アーデルのメッセージが語る、多くの謎の真相。
ついに、ソラト/オメガの出自が語られます。
『目覚めの刻』は、文明社会が直面する怪獣との生存競争、いわば自然現象のようなもの。
それに対して、ゲネス人は怪獣を操るなどの強力な兵器で対抗。
しかし、怪獣たちもまた、生存のためにそれらの兵器に対抗していき、いつしかゲネスは滅びてしまった、と。
まさに、血を吐きながら続ける悲しいマラソン。
ゲネス人も怪獣も生きたかった、と言うことを考えると、どちらが悪いと言う話でも無く、そもそも善悪で測れる話では無いのでしょう。
滅びたゲネス人は、肉体をエネルギーに変え、新天地を求めて旅立った。
そして地球へと辿り着き、侵略者へと堕ちた。
とはいえど、肉体の滅び=死を目前にして、ようやく新天地へと辿り着けるかもしれないとなったときに、誰もが「侵略は悪いことだからやめましょう」とブレーキをかけられるか、と言うと分からないもの。
そして一方、ゲネス人が知ったのが、宇宙観測隊。
星々の文明を見守り、決して彼らには干渉しない存在。
それがソラト=オメガの正体。
オメガは地球侵略をもくろんだ過激なゲネス人との戦いの末、記憶を失い、地球へ落下。
そこで出会った親切な人、その正体は中立的な思想を持っていたゲネス人アーデルに救われた、と。
一連の説明では、素晴らしい特撮合成や、過去映像を含めた怪獣バトルなどが贅沢にはさまれて、決して飽きさせない作りなのが良いですね。
敢えて平面感を強調するアーデルの立体映像、と言うのも逆に新しい。
ゲネスの回想では、シルエット風ながら、本作未登場のなつかし怪獣が数多く登場していたのが嬉しかったですね。
今は亡きアーデルの望みは、オメガが記憶を取り戻し、宇宙観測員として正しい行いへと戻ること。
ゲネス人であるアーデルがそんなことを言う道理は無いのですが、要は「地球人だけが助けられるなんてズルい」と言う話。
こればかりは、ヒトとして自然な感情、「その通りだ」と頷かざるをえません。
たまたまオメガ(ソラト)が記憶を失い、地球人のために戦う事を決めてくれたから今の状況がある。
これは、宇宙観測隊員としての使命と真逆の、本来ありえざること。
宇宙観測隊としては、地球人が自分たちだけで『目覚めの刻』に立ち向かうことが自然なありさまなのでしょう。
しかし、ソラトのお陰で多くの命が救われたのも事実なわけで。
もちろん、ゲネスが滅んでいいと言う話では無く……。
と、なんとも難しい話。
同時に、アーデルがソラトを助けたことが、地球人の希望となり、そしてアーデルの絶望へとつながったのがなんとも皮肉。
今回の怪獣は、タガヌラー。
地球怪獣の一体であり、生前のアーデルが装置で制御下に置いていることが伺えます。
紳士的な口調で訴えるアーデルの映像ですが、オメガに対して残酷な決断を、速やかに強いているのですね。
タガヌラーは腕の鎌やビームなど、呑気とも取れるルックスとは裏腹の重武装。
取り戻される記憶、そしてアーデルの残酷な訴えにとまどいながらも、立体映像を叩き潰し、タガヌラーを撃破するソラト。
(ヴァルジェネスアーマー強い!)
しかし、記憶を取り戻したとなると、なにもかもが元通りとはいかないハズで。
果たして、仲間たちはこれからどう動いていくのか……?
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