ムソウノカキオキ

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『仮面ライダーゼッツ』第49話感想

第49話『憶う』

 現実は元に戻った。
 ここで主要人物の環境の変化は触れないか、アッサリ描くのが本作らしい。
 たくさんの人々が一気に戻ってきたら、世界には何らかの変化があるはずだ……と言うのは全く問題ではない、と。まさにセカイ系。
 
 問題の中心にあるのは、主要人物たちがどのような”格好良い”ことをするか、ということ。
 すごいバランス感覚ではあるものの、それを一貫させて一年間突っ走ってきたのですから、「………アリかな!」と思えるのが味。
 さすがに、復活したと思ったらまた消されたモブの皆さんはたまったもんじゃないだろうな、とは思いますけど。
 
 ねむの決断に納得できず、莫や美浪、怪事課が、それぞれの立場から彼女を復帰させるべく奮闘。
 「俺たちの叶える夢だろう!?」と言う富士見さんの言葉に象徴されるように、あくまで救う側の夢=エゴ=自己実現のために突っ走った結果、ねむが救われることになった、という構図が本作らしい。
 
 その様子をオブリビオンは「綺麗な友情だね」といいますが、夢の中しか知らないオバケに人間の感情の機微を理解しろと言う方が無茶ぶりでしょうか。
 
 一方、ザ・レディはファントムを道連れに倒れる。
 演者さん達の演技も相まって、完全に主役でしたね。
 ザ・レディは壮絶な行動原理が一貫してブレなくて、良い悪役でした。
 
 再びオブリビオンは世界を消し始め、準備を整えていた莫はゆったりと戦場へ。
 こちらもやはり、「この世の悪を撲滅するエージェント」と言う莫の夢を叶えるための戦いなんですよね。
 まさに「夢の住人」へと自ら進んで歩を進める莫は、歪と言うか、何と言うか。
 
 最終回一歩手前と言うこともあってか、アクションの時間はちょっと短め。
 変身解除された莫の元へ集うノクスとジーク。
 まさか、彼らが「我ら、トリプルライダー!」みたいな構図を演じることになるとは。
 
 変身後の揃い踏みまでは敢えて描かず、顔の良い男たちの絵図で続く!と言う構成はなかなかにロック。

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