ムソウノカキオキ

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『仮面ライダーガヴ』第13話簡単感想

第13話『約束の手作りケーキ』

 

 いつものグラニュート退治をしつつも、少しずつ縦軸が動き出す。そして双子が……。
 
 序盤、『前回のあらすじ』やデンテとのやり取りで、前回のしっとりとしたドラマの中での情報が整理されるのが分かりやすくて良いですね。
 大人が観る分には無くても大丈夫なシーンとはいえ、毎回観ているわけでは無い人や、幼いお子さんのことを考えたら、断然あった方が良い。
 
 幸果さん指導のもと、ケーキ作りにチャレンジするショウマ。
 戦いばかりとなると、時に絡みが少なくなる幸果さんとの、親子、もとい姉弟のようにコミカルなやり取りにほっこり。
 
 そんなとき、絆斗から行方不明者の情報が。
 犯人はやっぱりグラニュートのロジョー。
 戦隊怪人もかくや、と言うコミカルな雰囲気を漂わせるも、そこはストマック社のバイト。
 しかも勤続20年のベテラン。
 それだけ長い間、人間をさらい、闇菓子のスパイスに変えてきたとは許すまじグラニュート、許すまじストマック社!と絆斗がなってもおかしくは無いところ。
 絆斗に限らず、世間からグラニュートが(悪い)怪物として認知されつつあるような描写もあり、こうした状況が今後どう転がっていくかハラハラします。
 一般の人々には、悪いグラニュートばかりではない、と言うことを知る由は無いのですから。たとえば、ショウマのような……。
 
 戦いの最中、エージェントの乱入を受けるガヴ。
 それに対抗すべく、ブシュエルフォームに変身。
 これまで通りヒト型のフォルムでありつつ、シルクハットのようなシルエットなどイメージを効果的に変えているのが良いですね。
 相手を拘束しての、チェーンソーめいた斧での必殺技。まさに確殺。
 以前は苦戦していたタイプのエージェントを危なげなく倒す姿に、ガヴの成長が感じられます。
 それが良いことなのか、あるいはそうでないかは分かりかねますが……。
 
 今回、同じグラニュートでもロジョーと双子と言う二陣営が同時に動き、さらには裏でランゴも企みを進めている、と言うのが今後の展開を感じさせます。

 双子の意外な実力。
 苛烈な剣技で迫るジープに、その間隙を縫うような銃撃を浴びせるシータ。強くなったガヴを翻弄するほどのスピーディーな連携です。
 これまで直接戦闘を避けてきた理由が、自ら手を下すまでも無いと思っていたから、と言う。
 まさに金持ちのドラ息子、娘らしい傲慢さですが、その傲慢さが二人をここまで追いつめたんだよなぁ、としみじみ。
 回想シーンでは、誕生パーティを兄や姉たちと開いている姿も見られ、少なくとも彼らから”は”愛されていることも感じられたり。そりゃ会社でも甘えるわけだ。
 
 ガヴもフォームチェンジで対抗するものの決定打にはならず。
 「絶対……絶対に帰るんだ!」と叫ぶショウマの必死の声が、命の危機を感じさせます。
 崖に追いつめられたショウマの運命は果たして。

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