バクアゲ38『三下の誓い』
奇しくも、ヤイヤイ・ヤルカーが自分のハンドルを見つめ直すこととなった回。
ウェイウェイ・ヤルカーの登場で、ヤイヤイ・ヤルカーのバックボーンが掘り下げ。
その名の通り、なんとも軽薄な雰囲気のウェイウェイ。
トサカーも無いのに頑張っている天才、と過剰にヤイヤイを持ち上げるウェイウェイですが、後の発言からして本心は……。
エリート校、ハシリヤンハイスクールとのことですが、よりにもよってハシリヤンが経営している学校なんですよね。
大丈夫?法外な試験料とか授業料をボられたりしない?
そんなウェイウェイの力で誕生する二大ギター系苦魔獣、爆奏兄弟ジョン&ボヴィがレッツゴー。
この番組、再生怪人の魅力を限界まで引き出してやるぜ!と言う気概に満ち満ちていますね。
騒音をかき鳴らし、日本中からギャーソリンを獲得する、と言う一見コミカルに見えて深刻な事態に。
ウェイウェイ自身の実力はともかく、ハシリヤンのエリートが侮りがたい存在であることが分かります、ウェイウェイの実力は一切分かりませんが。
それにしても、今回ポップなテロップの印象が強いですね。
そんな苦魔獣へ即座に出動するブンブンジャー。
名乗りへとシームレスに繋がるチャンピオンへの強化変身はいつみてもカッコイイ。
爆奏兄弟のV8サウンドに対抗するのは、水族館マイスター・ブンブルーによる安定のマリン。
水の膜で音を遮断する、と言う使い方がお見事ですね。
今回の巨大戦は、サンシーターたちを見つけたバイオレット&ビュンビュンマッハーロボVSサンシーター&ブンブンキラーロボ。
ウェイウェイの協力で、剣を装備したキラーロボはいつもとは一味違う。
いや、こんなアッサリとした登場&退場で良かったの、惑星リフレクターの伝説の剣(っぽいヤツ)!?
一方、毎回ブンブンデンジャーで召喚されるキラーロボが、実は内藤社長の持ち物だったことが判明。
彼は彼で何か企んでますよ、と言うことを改めて強調。
内藤社長と大也の関係はどうなることやら。
社長は大也にウソを言ってはいないかもしれませんが、真実全てを話してもいないようにも見えます。
そして、キラーロボを建造したスタッフの努力とISAの予算の行方も(笑)
急に出てきて急に帰った!?と言うインパクトたっぷりな炎神スピードル。
しかし、BGMや戦闘演出など、『ゴーオン』らしさがたっぷり。
「見つけたぜ!」と言う物言いからして、また来てくれたりするのでしょうか?
サンシーターを軽薄に見捨てたウェイウェイと対照的に、キチンと考えて仲間の元へと戻ったヤイヤイ・ヤルカー。
悪の方向ではあるものの、彼らもまた成長しているのかもしれません。
そんな今回の主役だったサンシーターですが、いくら悪のテッペンを目指そうと、悪が栄えてもらっては困るので、いつものように盛大な大爆発。
彼らは一体どうなるんでしょうねぇ。
いくら自分の意志で歩こうと、悪の道は弱者のハンドルを奪い取ろうとするものに溢れているはず。
特にハシリヤンの上層部となれば……。
そんな不穏さを感じさせる、ハシリヤンのナンバー2、グランツ・リスクの襲来。
「リスクは避けねば」と自分の名前と同音の言葉を否定的に言うのは、シリアスな笑いなのか何なのか。
いずれにせよ、追いつめられていたとはいえ苦魔獣二体を瞬く間に塵に変えてしまうほどの実力は、底の知れない者があります。
誰も彼もが悪巧みを巡らす中、ワルイド・スピンドーが現れる時に、それがどう転がっていくのやら……