ムソウノカキオキ

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『仮面ライダーリバイス、ドンブラザーズ』簡単感想

久々登場の、夏のヒーロー映画二本立てを観てまいりましたので、簡単に感想をば。
どちらも、夏のお祭りとして肩の力を抜いて楽しめる作品でした。
(以下、ネタバレ注意)
 

 

 

 

 

 


 

・ドンブラザーズthe movie新・初恋ヒーロー
 現在放送中の夏のギャグ回の延長線上のような、コメディに全振りしたエピソード。
 新しい巨大メカどころか巨大戦なんてバッサリカット。
 それでも満足度が高いのが素晴らしい。
 映画の中で『映画を撮る話』をやるというメタメタしくもベタな撮影所コメディ。
 あらすじはさほど捻りが無い分、出演者さんの振り切れ具合が素晴らしい。
 そも、本作はメインキャストに美男美女を取りそろえておりますが、映像を見ると「顔が良い」なんて思う間がないくらい。
 序盤から、『プロの俳優さんによる「下手な演技」の演技』が観られるのがとても印象的。
 信じられないくらいの活舌の悪さ!とんでもなく不必要なオーバーアクション!
 本当に上手な人がやらないと、コメディにならないシーンです。
 これは作品全体も同じことで、『上手い人が作ってるコメディ』と言う印象が漂ってるんですよね。
 ハチャメチャではあるんですけれど、黒岩監督=忍風鬼が映画を撮る話と言う筋はハッキリしている。
 忍風鬼役の姜暢雄さん、『忍風戦隊ハリケンジャー』出演者なのですが、役はライバルチームのゴウライジャー……というある種『ドンブラ』らしい捻くれたキャスティングだなぁとも思ったり。
 『ジェットマン』の岸田里佳さんが出るシーンは本筋に1ミリも関係無いのですが、あれはあれでタロウのキャラクターを初めての方にも見せる場面であり、『ドンブラ』らしい良い話でもある、というなんとも独特なところでした。
 とはいえ、一番嬉しかったのは、『ご本人』では無いとはいえ、ゼンカイザーブラックのシーンでゼンカイジャーの仲間たちが登場してくれていたこと。
 こんなお遊びみたいなシーンのためにわざわざスーツを引っ張り出してきてくださったのか!と思うと同時にそれがゼンカイ脳だよね、とも思ったり。
 それはそれとして、劇場の大スクリーンで暴れるドンオニタイジンを観たくなかったといえばウソになるわけですが。(笑)
 
仮面ライダーバイス バトルファミリア
 坂本浩一監督作品らしく、生身アクションと大爆発!というアクション映画の肝をストレートに楽しめる作品でした。
 お話の雰囲気としては第1クールの頃を思い出させるもので、「あー、こんな感じだった懐かしい!」というのが第一印象。
 ストーリー的な難点は……まぁ無いとは言えないのですが、あくまで1時間の映画に収まっているので、そこまで大きくは気にならず。
 とにかくアクションを楽しむ!というお祭り映画としてキチンと観れる作品でした。
 一方で坂本監督の美点であり難点でもある、クライマックスが続くだけに、どれが一番のクライマックス?と途中で混乱してしまうという感覚も。
 仮面ライダー五十嵐の登場、ちょっと早すぎたんじゃないかなぁ……。
 それだけ、どこを切り取っても見せ場ばかりだったということでもあるのですが。
 とはいえ、生身戦闘からの基本フォームでの決着、という字面だけでは一見地味になりそうなファイナルクライマックスは大迫力。
 坂本監督、ケイン・コスギさん、そしてそれに食らいつく前田拳太郎さんをはじめとするスタッフ、キャストの皆様の底力の詰まった最強の大決戦になっていました。
 それにしてもオルテカ、あんなに長い時間変身ベルト巻かせてもらえたのに変身させてもらえないのは、さすがにかわいそう。
 関隼汰さん、内心ほかの二人を「変身できて良いなぁ」と思っていたのではないかと。