第33話『伝説ライダー?100年早いな!』
GWはゴージャスウィーク!だからという話でも無いのでしょうけれど、お祭り的なレジェンド編がスタート。
あの坂本浩一監督がご担当と言うこともあり、さながら『ウルトラギャラクシーファイト』のような、歴代ライダー大暴れの絵図がこれでもか!とばかりに詰め込まれていましたね。
『ガッチャード』を普段観ていなくても、思い入れのあるライダーが一人でも出演しているのなら視聴を是非お勧めしたいエピソードでした。
新たな敵、ハンドレッド。ライダーや怪人の力をコピーする存在として再定義されたことで、仮面ライダーダークキバ、グレア、エターナルが登場。
前年度に活躍したグレアはもちろん、他のライダーも『ガンバライジング』などでお子さんたちの目に触れる機会が多いのではないでしょうか。コレをきっかけに『キバ』や『ダブル』をご覧になる方も増えると嬉しいところ。
立ち向かうライダーたちに助力するラケシスが変身するヴァルバラドまで登場するとは驚きでしたね。
コレだけでも1話作れそうなイベントなのに、こんなお祭回の一部となるとは。
それでもなおしっかりと見せ場を作るのがお見事。
それにしても、思惑はどうあれ、ラケシスが鏡花さんの頼みを聞き入れるほどになるとは……。
そんなダブルヴァルバラド&マジェードとグレアの戦いに乱入するのは、狂乱のクロトーレビス。
お祭回でもレギュラー悪役が顔を見せるのは珍しい。
演技とアクションのプロであるスーツアクターさんたちと向こうを張る宮原華音さんの演技も素晴らしい。
ラケシスへの蹴りを寸止めして去って行く姿は、切なさを感じさせる背中と、脚を上げ続けた体幹の凄さが発揮された名シーンでした。
仮面ライダーゼインは、完全に番宣*1のためだけの登場でしたね。
AIゼインの声は初めて聴いたのですが、実に良い声。桜井優斗の声帯を使っているわけでは無いのですね、と『アウトサイダーズ』未見の身としては色々と新鮮なキャラクター。
フィニッシャーに選ぶのが仮面ライダースーパー1の赤心少林拳と言うのが、カンフー愛の強い坂本監督らしいチョイス。
見事グレア(ミメイ)を撃破してくれたゼイン。本編では財団Xとも戦ってくれるらしく、その立ち位置ははた目から見ればまさに”善”。一方でどこか冷たさも感じられ、短い出番ながら実に底の知れないキャラクターでした。
ガッチャードが対峙するエターナル(タソガレ)。指先の動きが印象的だったエターナル(大道克己)に対して、タクトを振るうような動きに繋がるのが面白いですね。
ほかにも、しばしば運命*2と言うワードを口にしたりと、タソガレはハンドレッドの中ではネタ元へのリスペクトは比較的ある方と言えるのでは無いでしょうか。
あくまで、比較的、ではありますが。
冷酷非情なハンドレッドに対して真っ向から啖呵を切る宝太郎。
エターナルのAtoZのガイアメモリに対抗するケミーたちは、なんと頭文字を合わせてあるとのことで、そこまでするか!?と唸らせる名シーンでした。今回、名シーンを数えたら片手の指では足りなくなりそうですがね!
しかし、命の大切さを説いた人物が直後に容赦なく敵の命を奪うと言うのも残酷な話に見えます。状況的に手加減ができなかったのは分かるのですが。
ってかコレ、前*3にも観た流れだぞ!?
ダークキバ(サイゲツ)たちを前にするガッチャードの前に、遂にゴージャスに降臨する鳳凰・カグヤ・クォーツ様こと仮面ライダーレジェンド!
ガッチャードたちが闘っている間、敵の大戦力を壊滅させていた!と言う『ウルトラマンX』*4に登場したウルトラマンギンガの如き頼もしい登場。
その後、「伝説の始まり」として平成ライダーはじまりの10人に連続フォームチェンジ!
わずか数分とは思えない密度の濃い大活躍でしたね。
細かいところとしては、アナウンス音声の大胆な省略*5がされているのも、ノウハウの蓄積が感じられる職人技。
「こうなったらキングスワールドエンドを使う」と未映像化だった必殺技の片りんを見せたダークキバを前に、さらなるゴージャスで対抗するカグヤさま。
バトラーの名調子とともに仮面ライダーレジェンダリーレジェンド登場!と言う所で待て次回!!