第29話『スパイとファミリー』
かつてシャーシロは、ブンブンをターゲットに範道邸へ侵入してきた、と言う射士郎の過去を語る大也。
依頼主はISAだったとのことで、所属組織のブン様への粗相行いを「全然知りませんでした……」と戸惑う調さんが良い人すぎる。
一方、青里ファミリーへの侵入を試みる射士郎の元に先斗とビュンディーが。
今回の始末屋は営業職が多いですね。
持ち前のフレンドリーさで射士郎と仕事をすることに。
そこから少しずつ、互いのことを理解していく……と言う王道の追加戦士エピソードが展開。ここに来て王道展開を拾って来るとは。
射士郎に続き、囮作戦の一環として青里ファミリーにも売り込みをかける始末屋コンビ。
フレンドリーにグイグイ来る上に、凄腕とくれば、宇宙一の始末屋と胸を張るのも納得ですね。それはそれとして、青里ファミリーが苦魔獣にボコボコにされようと、別段情をかけないのはドライでシビア。
一方、ターゲット=ハシリヤンのイグニッションキーを見つけた射士郎。
キャノンボーグに目を着けられるとは、青里ファミリーは意外と名うてのヤクザだったんですねぇ。
未来を誘拐して花嫁にする蛮行をサクっとやってのけるだけはあります。
相手の戦法をボクシング一択にする能力でブンブンジャーを追いつめるゴンググルマー。令和のボクシング怪人はミニチュアリングが必須なのカー?
ブンブルーは射撃一辺倒なのでピンチに!?……と言うこともなく、冷静に対応。
今度は自分が敵を引き付け、ブンバイオレットとの連携技『対向車線パンチ』からの『『ダブル爆弾パンチ』』でノックアウト。
巨大戦では、ブンバイオレットが初めてブンブンジャーロボに搭乗。
基本的なシステムは同じ、と言う事なのかブンブンコントローラーでも問題なく操縦可能なんですね。
ウイングブンブンジャーロボマリン&オフロードカスタム、名前は長いものの、長い得物を二つ持っている姿は決まっています。
2人が見事快勝する一方、ほかの3人はマッドレックス・フューリーに足止め。
メインではないブンブンジャーを足止めできるのですから、いろいろな意味でコスパ・タイパに優しい存在。但し人権は無い。
戦いの中で意識を取り戻し、混乱するマッドレックス、と言う場面で割り込むのはブンオレンジ/玄蕃。
レッドの首筋に刃を突き付ける姿は、前回先斗にやった姿を想起させます。
仲間に対する拒絶の意志、と言う面が強いようにも見えます。
ディスレースはどこだ、と問いかけるブンオレンジに応えることはできなかったものの、マッドレックスに奇しくもこの混乱にはディスレースが絡んでいることを教える形に。
一連の事件の末、常槍本部長にイグニッションキーを渡す射士郎。
常槍が質問ははねつける姿等は、2人の過去を想像させます。
ブンブンジャーとハシリヤンの戦いの裏できな臭い動きをする常槍を見て、「敵はハシリヤンだけではないかもしれない」と大也に忠告する射士郎。
それでも俺たちは、悲鳴が聞こえたら走る。それだけだ」と答える大也。
ここで大也のヒーロー性がブレないのは良いですね。