『仮面ライダーガッチャード』第４５話簡単感想

第４５話『運命の出会い、愛憎分岐点！』

　大暴れのジャングルマルガムの猛攻で聖さんをさらわれてしまう加治木たち。
　「血の臭いが足りねぇ！」とか実に特撮怪人らしいセリフを吐いてくれるジャングルさんですけど、人間の犯罪者から出ているんですよね、コレ。

　ジャングルマルガムを木に見立てての変身演出が面白い。
　そして、宝太郎をガン見してる加治木も（笑）
　
　思えばクロトー、レビスになってから向こう半狂乱状態なので、上役（複数）から言われるがままな状態が長いんですよね。
　そこへ「お前は忠義の心が強い」ととんでもない皮肉を、穏やかともとれる声音で言ってのけるグリオンを演じる鎌苅健太さんのパワーがすごい。
　そんな父グリオンに妹を許して欲しいと次女クロトー。家庭内のこととして切り取れば泣かせる話だと言えなくも無いかもしれません。
　しかし、ラケシスの人生はクロトーたちとは別の方向を向きつつあるんですよね……
　”家族愛が強い”クロトーが、この後加治木の愛の強さをその目に焼き付けることとなるのが因果なことです。
　
　「泣いとらんとスマホ出しや」、「行けるか、加治木！？」
　今回は加治木の奮戦が軸ではありますけれど、そんな加治木に対する周りからの信頼もアツいですね。

　そんな加治木と聖さんを助けるため、奮闘するガッチャード。
　ホッパー１とスチームライナーが変身したガッチャーブラザーズが頼もしい。
　よもや、そこからさらにスーパーガッチャードへとフォームチェンジするとは思いませんけれど。
　久々のガッチャージツインバスター含め、しっかりギミックを見せていくのが本作らしい。

　戦い終わって、京都編のリフレインとしての、UFO-X。
　ケミーが粋なことしやがるぜ……と思ったら宝太郎たちも花火を上げてくれていた、と言う友情。
　しっかりと手をつなぎ合う二人。
　そこにアカペラの挿入歌が流れたかと思いきや、場面転換してラケシスが口ずさむ場面へと繋がる。
　ニチアサではあまり見られないような、オシャレな演出でしたね。
　
　穏やかな食卓で笑顔を見せるラケシス（元・悪の幹部）。
　ラケちゃん、すっかり人生をエンジョイしてるなぁ。
　クロトーの思いとは裏腹に、毒親グリオンから離れたことで、良い方向に向かっているように見えます。
　とはいえ、まだまだ過去は彼女の心に影を落としているようで。
　
　次回、人々の記憶が呼び起こされてケミーパニック！？