第34話『オンリーワン!すべての道はゴージャスに通ず』
ゴージャスな見せ場は続きつつも、ストーリー的には宝太郎とカグヤ様にスポットライトを当てた友情譚。
冒頭でサイゲツを華麗にボコり、アカデミーで状況説明。
レジェンドライドライザーの影で、ハンドレッドと戦っていたと言うカグヤ様。
それが偶発的にこの世界に飛んできたことで、戦いが『ガッチャード』世界まで飛び火する形になったと。
レジェンドライドライザーがこの世界に飛んできたことは、どの陣営にとっても予想外だったのが凄いと言うか、何と言うか。
アカデミーの面々をゴージャスに着替えさせるのは完全に一発ネタ。
とはいえ、今回出番の少ない面々にも印象的なビジュアル、出番を用意してくれたのは嬉しい。
この時点で、今回活躍できる者とできない者の交通整理が説明されているのも良いですよね。
画面には映らない鏡花とラケシスに、セリフだけとはいえ触れてくれたのも嬉しい。
この辺、どこまでがキャストさんたちのご都合なのかは分かりませんけれど、結果として宝太郎とカグヤ様にグッとフォーカスされた構成に。
加治木と二人、補修に取り組む宝太郎。
集中しきれずに雑談が始まるのが高校生らしい。
さりげなく触れられていますけれど、今回もまた加治木の記憶が消されている、と言うのがその後の展開の先触れになっているようにも見えます。
ゴージャスな黒板アートを皮切りに、ゴージャスな行動で皆を振り回すカグヤ様。
人知れずな活動を常とする錬金アカデミーとはそりゃ相性が悪い。
宝太郎とケンカ別れしてしまったカグヤ様の前に現れるサイゲツが変身する別世界の仮面ライダー、アークゼロ。
『仮面ライダーゼロワン』世界に由来する、AIアークの予測演算の力は強力!
さらには、別ライダーであるアークワンへと強化変身。
かつて仮面ライダーゼロワン=飛電或人社長が変身した姿が、世界征服のために使われると言うのは、複雑な思いを感じます。
仮面ライダーから人格を切り離してギミックだけを使う面白さと厭さを存分に発揮したところで宝太郎登場。
ホッパー1たちとの過去を絡めての、忘れられてしまう気持ちのお話。
思い出したから良いと思っていた、と言う所まで敢えて説明するところは、相手に誠実であろうとする宝太郎らしさがあって良いと思います。
こうして仲直りした二人は仮面ライダーゼロツーの決め台詞になぞらえながら同時変身。
ガッチャードとゴージャスゼロツーの揃い踏み。
レジェンダリーレジェンドは、よもやレジェンドライダーへの直接変身まで可能とは。
ゼロツー対アークワンと言う構図は、当時実現しなかった夢の対戦カードですね。
AIによる予測演算と言う同じ力を使う者同士と言うことで、説得力があります。
『ゼロワン』でお馴染みだった文字カットインによる『ゴージャスゼロツービッグバン』と共にサイゲツを撃破!
しかし、サイゲツの遺体はハンドレッド上司によって『ゼロワン』で見覚えしか無いビジュアルのカウントダウンタイマーへ。
そして、友情を振り切るかのように襲い掛かるカグヤ様!?こうした平成感のあるライダーバトルは、本作では本当に珍しいですね。