今年の仮面ライダーもとうとう最終決戦を迎えたので、感想をば。
いろいろありましたが、文句なしの『めでたしめでたし』で本当に良かった!
・プリミティブドラゴン
絶体絶命の飛羽真先生を救ったのは、プリミティブドラゴンの少年。
暴走形態だったセイバー・プリミティブドラゴンが理性的(ワイルドだけど)なバトルで飛羽真を救うのは熱いですね。
後々の展開を考えると、かなり意味のある登場だったのかも。
・仮面ライダーエスパーダ&剣斬VSロードオブワイズ クオン
四天王の最後の1人が最終章まで生き延びていると言う絶望的な状況。
思うところが無いでは無いですが、ともあれ変則必殺技でこれを撃破。
変身アイテムを交換しての必殺技、コレおもちゃでも両方再現できるのが良いですよね。
DX聖剣ソードライバーのおもちゃは変身音を鳴らす前にトリガーを押すと必殺技モードに入るので、今回のエスパーダ三冊斬りも問題無く。
(なんなら生身でライダーキックを出せる。シュール!?)
全国の、ソードライバーと翠風をお持ちのお子さんたちがなりきりに興じたことでしょう。
・仮面ライダー オールマイティセイバー
前作『ゼロワン』に続く、基本形態と同じ姿の最終形態。
今回は仲間のブレイズとエスパーダもパワーアップするのがイイですね。
ずっと『仲間の話』をしていた本作らしく、絆の力で勝利する。
しかしクロスセイバーに続き飛羽真先生はサポート力に優れたパワーアップを遂げていきましたね。
そのあたり、本業が剣士では無く小説家の彼らしいと言うべきか。
そして、ストリウスを倒しても世界の崩壊は止まらず……。
・エピローグ
人々の思いの力でワンダーワールドと現実世界が復活。
両者は相互補完的に存在し合うと言うことでしょうか。
人間は物語に影響されて生きていくし、物語は現実あってこそ存在すると言うことで、個人的にはすごくしっくりくる感じです。
ただ、このあたりの納得具合には視聴者個人個人の人生観次第と言うところもあるかも。
自分みたいに、人間として大事なことはすべて物語から教わった!、と言える人達ばかりでも無いでしょうし。
ワンダーワールドの設定をじっくり掘り下げる機会があったら、と惜しく感じるところも。
でも設定を説明するばかりだとお子さんが飽きてしまうだろうしなァ、悩ましい。
とはいえ、復活した世界で1年。
世界はどうにかなったけれど、失われたものもありましたよ、飛羽真たちは犠牲になりましたよ、と言う話でもシメとしてはきちんとしているのが面白い。
そこに、「徹底的にハッピーエンドにするんだ!」とばかりに飛羽真が1年間物語を書き続けていた、と言うのがさらなるカタルシスになりました。
犠牲者の数を考えると、きっと不眠不休と言って過言では無かったでしょうね。
物語的にもプリミティブの一件の延長線上と言うことですんなり受け入れられました。
ハッピーエンドに足るだけのバックボーンが感じられるのが素敵。
こうしてハッピーエンドを書きあげた飛羽真を、ワンダーワールドから現実世界へ送り出すルナやタッセルさんたち。
バハトやメギド3人組がすっかり浄化されているのに対して、マスターロゴスがイザクじゃなくて初代さんと言うあたりに、イザクのすごさを感じたり。
なんだかんだ良い人ばかりだった『セイバー』世界で徹頭徹尾ワルとして生き抜いたイザクは、悪は悪ではあるんですけど、この作品に欠かすことのできない存在だったなと。
ご時世的にも大変な中、最後まで突っ走ってくれた『仮面ライダーセイバー』。
そのエンディングは視聴者の誰もが観たかったどストレートな大団円だったかと思います。
多人数ライダーやら設定やら大変なものが多かったであろう中、ここまでキレイにまとめてくれたスタッフの皆さん、そしてそれを演じきったキャストの皆さんへの感謝の念は言葉では言い表せません。
本作は、自分にとって本当に1年間の元気の源でした。
次回は、エピローグとも言うべき増刊号。
アクの強そうな後輩ライダーとの出会いはどんな物語を生むのやら。