ムソウノカキオキ

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覚書 『仮面ライダーギーツ』・レイズバックルに関する一考察

 『ギーツ』のキーアイテム、レイズバックル。
 その出自は謎に包まれている。
 そこで今回は、いくつかの手がかりを元に考えを巡らせてみようと思う。
……何分、根拠の薄い与太話なので、見当違いを言っていたら、笑ってやってください。

 

 最初に注目するポイントは、慟哭編(25話~)に入ってから、ジャマトがレイズバックルを使えるようになったこと。
 それまではデザイアグランプリ側から強奪するほか無かったことを考えると、大きな変化だ。(21話など)
 これは、ジャマト(ベロバ)がグランプリの主催者側に回ったからであろう。
 しかし、そもそもなぜ超越的な力でグランプリを主催し、バックルを生み出せるのか。
 ここからさらに考えを巡らせると、ベロバの奪ったヴィジョンドライバーの機能(権限)の一つとして、レイズバックルの生産があるとも取れる。
 これはゲームマスターとしての権限、と理解しても良いが、実情は少し異なるのではないかと考えている。
 
 さて。
 これ以前にバックルの誕生に関する描写は13話にも見られる。
 (9話の、卵から孵る描写は、考察するのが難しいため置いておく。ゲームのギミックかな?)
 当時のゲームマスターであるギロリさえ知らない、コマンドツインバックルの誕生である。
 これはジーンのスパチャ要望で、ニラムが渡したことが後に明かされた情報から読み取れる。
 しかしなぜ、コマンドバックルの製作を、運営スタッフではなく、ニラム自らが行ったのか。
 ここで注目すべきは、やはりニラムの持つヴィジョンドライバーだろう。
 先ほどはゲームマスター権限と書いたが、もっと直接的に、ヴィジョンドライバーにはレイズバックルを生み出す機能を持っていると自分は考えている。
 そのため、プロデューサーであるニラムが自ら新バックルを生み出し、さらにはギロリが驚愕していた、と思われる(デザグラのバックルはギロリが管理しているのだろう)
 とはいえ、生み出されたバックルのデータ(のようなもの)はデザグラ運営で共有されているので、後に景和へコマンドバックルを渡すことができた、と推察できる。(16話)
 
 さて、そもそもこのバックルを生み出す能力なるものの源泉はどこなのか。

 それについて、今回(26話)興味深い描写があった。
 英寿の意志を受けたかのように、『女神が動いた』ことで5つのブーストバックルが集結、ブーストバックルマーク2を生み出した描写である。
 ここで注目すべきは、女神がブーストバックルを操ったことにある。
 ただ願いを叶えるだけならば、バックルを介する必要はない。
 ここから、女神とレイズバックルの間には強い結びつきがあるのでは無いかと考えることができる。
 つまり、レイズバックルとは本来創世の女神が生み出したものなのだ。
 ヴィジョンドライバーが女神にアクセスする鍵の役割を持つことは描写されていた。(23話)
 ならば、ヴィジョンドライバーは、アクセスした女神の力を引き出すことができるのではないだろうか。
 デザグラ運営は、ドライバーを通して限定的に引き出した女神の力で、レイズバックルを生み出していたのだろう。
 さらに言えば、現代人にとっては人知の及ばぬ超技術の産物に見える数々(時間移動、転送、変身、etc)も、女神の力の一部なのかもしれない。
 デザグラ運営が女神の力を奪われることをひどく恐れているのは、優勝者への報酬が提供できなくなるからではない。
 デザイアグランプリを成立させる舞台装置が丸々全て失われてしまうからだろう。
 
 創世の女神の力を断片的に行使し、その力を求めているのは、ギーツたちプレイヤーだけでなく、運営のグレアやゲイザーも同様。
 だからこそ、彼らは区別なく同じ名前=『仮面ライダー』と呼ばれる……のかもしれない。