ムソウノカキオキ

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コミック『漫画 シリーズ怪獣区』簡単感想

 TTFCで配信されている漫画『シリーズ怪獣区』を拝読いたしましたので簡単な感想をば。
 

 


 こちらは全5話となっていて、それぞれ作者さんも違い、1話完結となっていてなかなかバラエティに富んだ内容となっておりました。

 以下、簡単に各話の感想をば。()内は作画担当の先生。

 

 ギャラス(卯月)
 映像版のコミカライズ。映像から補完された部分や、ビジュアルが見所。良い意味で映像版のストレートな漫画化で、「この『シリーズ怪獣区』はこう言うお話ですよ」と言う紹介役と言った感じ。
 
 ディスカルゴ(優輝 光太郎)
 オンライン飲み会をする女性グループのメンバーに次々と怪獣ディスカルゴ。欧米ホラーの殺人鬼を怪獣に置き換えたストーリーが特徴。綺麗な絵柄なので、女性キャラクターたちが容赦なく死んで行くのは意外性がありました。ただ、国内に怪獣が出現しているのにそのまま飲み会(オンライン会話)を続けているのは呑気では?と言う気も(苦笑)。
  
 ネゴー(二階堂彩
 飼い主を打ち首にされた猫の怨念が美女に取り付き、人々に襲い掛かる。今回は江戸時代が舞台。等身大の化け猫と若侍の大立ち回りが中心。剣戟の作画はケレン味たっぷり。侍が勝つか、と思われたところに化け猫、いえ怪獣ネゴーが本性を現してから話の流れが一気に変わるのが印象的。表情豊かなネゴーにも注目したい。

 

 怪獣区4コマ大決戦(喜代治・児玉直樹・ATARU)
 3人の作者さんによる4コマアンソロジー。いつもの導入からほっこりした気分になる『愁いごとハングリー』、たくさんのデフォルメ怪獣が登場する『かいじゅー区小学校へようこそ』、学園祭で怪獣ショーを上演する少女たち(”きらら”風味)の『おんすてーじ』の3本。
 どの4コマもサクっと読める内容ながら、短い中でしっかりキャラ立てやストーリーが進行しているのが良い感じ。
 怪獣がどれもかわいくデフォルメされていて良いですね。

 

 最凶怪獣ギョム襲来(倫理きよ)
 地球人類を滅ぼさんとする怪獣ギョムが復活し、怪獣区の3大怪獣と決戦する。これまでとは裏腹にド派手なお祭怪獣映画のような内容となったグランドフィナーレ。この作品のテーマのような話もあるにはあるものの、ギョムとこれまで登場した怪獣たちが大暴れする様を楽しむ感じ。しかし、怪獣区サイドの怪獣は火を吐いたりとかはできないので、トドメが”ああ”なるのは個性だなぁと。

 

 

 全体の感想としては、良い意味でも悪い意味でもバラエティ感たっぷりな5話でした。

 

 毎回漫画(と言うか作画担当の方)が違い、現代ホラー、サスペンス、時代劇……と大きく異なる雰囲気なのでお得感たっぷり。

 怪獣やホラーと言う題材でここまでバリエーションを出せるのかと驚きました。

 

 ただ、自分の中で『怪獣区のお約束』が定着する前に、第4話からいきなり番外編に舵を切った感があるので、「え、これで良いの?」という戸惑いが大きかったのも事実。
 
 1クール分とはいかないまでも、『通常回』がもう1、2話くらい欲しかった、と言う贅沢な悩みが生まれます。
 
 とはいえ、どのエピソードからでも読みやすいのは大きな魅力。
 
 怪獣が好きな人も嫌いな人も、機会があれば少しでも読んでみたら良いのではないでしょうか。
 
 ギャラスは最近でも『純烈のラブ湯~全国名湯巡り』にゲスト出演するなど、精力的な活動をしているようで、『シリーズ怪獣区』も忘れたころに復活、なんてことになったら良いですね。