ムソウノカキオキ

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 スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース 簡単感想

 本日観てまいりましたので簡単に感想をば。
 前作『スパイダーバース』鑑賞済み、それ以外の情報はほとんど(CMくらい)入れずに観に行きましたが、前作以上の面白さで大変に楽しめました!
 それだけに、エンディングは「このパターンだったか……!」と悔しいような、嬉しいような(苦笑)
 あと、吹き替え版は声優ファン必見!の素晴らしい出来になっていますよ。
 以下、ネタバレ注意。

 

 

 

 

 

 

 

 

・第二の主人公、グウェン
 前作に引き続き、マイルス・モラレスはもちろん主人公。
 一方で彼と同等以上にスポットライトが当たっているのが、スパイダーグウェンことグウェン・ステイシー。
 冒頭は彼女のモノローグで始まり、そしてモノローグで〆る、と言う大事な役回りでもあります。
 彼女のドラマとしても、父との間の葛藤とその決着が描かれる、と本作単独で観れば実質的な主人公と言っても過言では無いでしょう。
 今回、自分は吹き替え版を観たのですが、悠木碧さんのナイーブなティーンエイジャー感が圧巻。
 マイルスの前では朗らかに振る舞いつつも、危うささえ見える繊細な感情が端々に感じられました。

 

・親と子の物語
 スパイダーマンと言う秘密を抱えているがために、グウェンとはまた違った形で両親とギクシャクしているマイルス。
 良き息子とヒーローの二重生活に息苦しさを感じるマイルス。
 一方で、大人になっていく息子マイルスに戸惑いつつも、良き親であろうとする両親の描写に多くのウェイトが割かれていたのが印象的。
 互いに愛しているからこそ葛藤が生まれるし、それはどちからが悪いと言う話ではない。
 それに、親だって成長することが必要なこともある。最初から完璧な親なハズも無いのだから。
 親子をターゲットとした映画で、こうした描写が描かれるのは、個人的にすごく良いことだな、と感じました。

 

・カノンイベントの謎
 本作の大きなトピック、スパイダーマン集団スパイダーソサエティ
 彼らが言うには、スパイダーマンが大切な人を失うと言った、共通する出来事=カノンイベントが起こらなければ、その次元が犠牲になってしまう……と言う過酷な宿命。
 マイルスは当然に反対するわけですが、ココで『大切な人を失うこと』と『次元の犠牲』の間のメカニズムが具体的に明らかにされていないのがポイントのような気がします。(とんでもねぇバタフライエフェクトもあったものです)
 もしかすると、何か別の因果関係が働いているのか、あるいは回避のための知られざる道筋が隠されているのか……。
 続編でどのような落としどころを用意してくれるのか、楽しみです。

 ・A(cross) to B(eyond)

 そう、本作は続編がある映画。
 自分は知らずに観たので本当にビックリしました。
 とはいえ、本作だけでも満足度は十分。
 エンディングとしても、ピンチでありつつも良い方向に向かっていることを暗示してシメなので、後味は悪くない。
 それに、新しいプロウラーはため息が出るほど格好良い。
 もしも続編があることで二の足を踏んでいらっしゃる方がいらしたら、そこは心配ないですよ!と背中を押してさしあげたいです。
 
 最高のクリフハンガーを経て、スパイダーバースは遂に超越(ビヨンド)する。
 スパイダーバースの果てにスパイダーマンたちが何を見るのか、見届けたいと思います。