第36話「ケミーの起源!我は理解する」
ラケシスを笑わせよう!と言う鏡花さんの提案から始まるトンチキギャグ編からスタート。
キッチンいちのせ連合のギャグが面白かったかはさておき(笑いは奥が深い)、キャラクター同士の関係性の深まりが感じられて面白い場面でしたね。
特に、錆丸先輩とりんねはいつのまにネタ合わせをしていたのか……と言うのはさておいても一緒にコントできるくらいに仲良くなっていたのか、と言う驚き。
オチ担当の宝太郎にお嬢様笑いの嘲笑(?)をかけて店を出るラケシス。とはいえ、グリオンの元で怯えていた頃に比べるとだいぶリラックスしているように見えます。
一方、錬金連合に風雲急。
上層部への歯がゆさを見せるスパナを制止するミナト先生。こうしたリアクションは組織の内側に居る立ち位置の彼らならではですよね。
しかしながら、誰もが無意識のうちに「今この場にはいない者」と思っていて話をしていた冥黒の王ギギストが目の前に出現。
圧倒的な力を見せつけるギギストですが、一方でメンタルは案外”人間っぽい”のかな?と感じられる場面も。
悪魔呼びを不名誉と言う感性、「全ての人間を理解した」とマウントを取って見せる自尊心。
人間を超越した存在ではあっても、人間社会から隔絶した存在ではない、みたいな言動が散見されます。
何より、人を傷つけ弄ぶ嗜虐心は、実に”人間らしい”。
それも無理ならぬことかもしれません。
笑いが人間だけの営みであるように、悪意もまた人間の営みなのですから。
宝太郎に警告するタイムロード。彼、その後に仲間たちを連れてきたりと、その能力に相応しい頼りになる面を見せてくれます。
宝太郎の内なるタマゴを狙い現れたギギスト。
ケミーの起源を語りつつ、ケミーは人間に害をなす者と宝太郎の心を惑わせる。
ケミーの原作者サマには敬意を払いますが、2体しか作ってないヤツが何を言っているのやらって感じではあります。
しかし、力により更に惑わせることができるのが、ギギストのいやらしいところ。
スケボーズそのものを怪人化し、スケボーズマルガムにする暴挙に出ます。
まるでガルガル。
宝太郎もイヤな予感を感じつつも、プリキュアのように悪意を浄化する技を持っているわけでは無いので、攻めあぐねることに。
そして遂に、暴れるスケボーズマルガムに必殺技を放つことに。(強力そうな技なのがまた……)
そう、これまでのマルガムと違って、戦っている相手は、野生の犯罪者でも、悪意人形でも無い、ケミーそのもの。
スケボーズマルガムを傷つければスケボーズが傷つくのは道理。
この一連の演出は、「まさか、スケボーズが……!?」と感情を震わせる映像になっていました。
『ギーツ』40話で沙羅お姉さんが倒された瞬間を思い出すようです。
友を倒させると言う鬼の所業を我らが宝太郎にさせたギギスト。次なる一手は一体……。