皆さま、お久しぶりです。
世間では令和を迎えたと浮足立つ中、ゲーム『fate/grand order』のイベントシナリオをクリアしたので簡単な感想を書かせていただきます。
・舞台はロンドン
『事件簿』コラボということもあり、第1章第4特異点と同じロンドンが舞台。
個人的に、第4特異点のゴシック小説めいた雰囲気は大好きだったので嬉しい限り。
作中でも第4特異点の話題が出てくれたのも。
『記憶』系クエストをはじめ、今回はこうした過去の思い出(主人公にとっても、プレイヤーにとっても)とガッツリリンクしているのがテンションが上がるポイントでした。
『記憶』クエストは出現と共にマップの見え様が変わるのも楽しかったです。
・新規サーヴァント
今回実装された事件簿3人娘((と言う言い方が適切なのかは分かりませんが))の疑似サーヴァント。
『ロード・エルメロイ2世の事件簿』と男性主人公をタイトルに冠するのと裏腹に、意外と華やかなことに。
今回主役を務めたライネス嬢(司馬懿)は年齢不相応な頭脳とSっ気がありながら、年相応の少女らしさを覗かせるのが魅力。
年齢を超越したところにいるサーヴァントにあって、大人びた少女と言うキャラクター造形はそれだけで新鮮。
いささかクセのあるキャラクター性ではあるのですが、そこは素直な良い子といった印象の配布サーヴァントのグレイとのバランスと言ったところ。
グレイは(特に師匠に対して)けなげな良い子でありつつ、そこはかとなく重い事情を感じさせます。けれども決して悪には堕ちないと感じさせるのが良い塩梅。
ルヴィア(アストライア)は堂々たる貴族的神様的思考で主人公一行に立ちふさがってくれましたが、明るくカラっとした人柄が清涼剤になった印象。
最後に「少し未練が残るくらいが良い」と言ってのけるのはさすが神様と言うべきか。一方で、ここまで人間よりの思考なのは寄り代のお陰でもあるのだろうなァと感じたり。
・ラスボス
存在証明予備システム ムネーモシュネーは「ポッと出」感は無いでは無いですが*1、プレイヤー的に本当に刺さる位置にいるキャラクターでした。
戦うべきときに戦えず、守りたい人を守れなかった人。
だからこそ、生みの親=ダヴィンチちゃんの死を本心から哀しみ、ボロボロな主人公を憐れむ。
その指摘は、僕たちプレイヤーの感想ととても近いものと言えるでしょう、
ある意味、究極の部分で物語の決定権の無い((我々はシナリオクリアして物語を読み進めることはできても、書き換えることはできない。文中に登場する選択肢も作り手から与えられたものでしかありません)僕らに一番近いキャラクターでした。
僕たちと彼女の違いは、ゲーム上とはいえ実際に体験したのか、ただデータとして知っていたかという紙一重の違いでしか無かったのでしょうね。