ギフを倒すためにも、朱美さん奪還作戦をしかける一輝たち。
迷走する大二、二転三転する状況、そして……。
今回、１エピソードとしてはなかなかに盛り上がったのではないでしょうか。
それだけに、これまでの積み重ねはきちんと結実しているのか、これからきちんと面白くなるのか、という疑問が捨てきれないのが残念。
作り手と受け手との信頼関係を作りたいのに……作れない！
それはさておき、ドラマとしては一輝と大二のヒロイズムの対比が印象的。
一輝は「目の前に困ってる朱美がいる、助けなきゃ！」くらいのテンションで動いている（大二に言わせると「おせっかい」）
作中の市民たちと同様に、どの程度ギフの脅威を認識しているのかはちょっぴりアヤしいかなとさえ思うくらいに、庶民感覚の正義なんですよね。
それだけにシンプルで、そう簡単にブレない。
たぶん、そこまで考えていないし、言語化できていないので、大二を説得するには至らなかったわけですが。
一方の大二は、世界という大きなものを救うために行動している。
それだけに物事を俯瞰で観れているし、ギフの脅威も認識している。
（たぶん、朱美さんも世界という存在の一部、という認識）
それだけに、考えすぎて、迷走してしまう。
きっとどちらが正しいということでも無いのでしょう。
（コレ全部作品の誤読だったらスミマセン）
一方、本筋と関係なく暴れてくれたのがアギレラ＆オーバーデモンズの新人ライダーコンビ。
オーバーデモンズは初変身ポーズ、実質的な初陣ということで実に嬉しい。
光役の奥智哉さんもアフレコが上手くて格好良い。声が良いコンビ。
これで、敵側にデッドマンの一匹でもいれば最高だったのですが、やっぱりレア個体なんだなぁアイツら。
しかし、「さくらちゃんのストーカー」繋がりでほんのり、うっすら絡みがあった2人が、こういう形で繋がるとは……繋がったのかなぁ……
一方ヘルギフテリアン、ギフデモスと対峙するさくらと一輝。
やはりヘルギフテリアン、再生能力一強という印象で実にいやらしい。
揃い踏みを果たしたダブルバリットレックスでギフデモス捕獲にかかるリバイとバイス。
作戦はうまくいくかな、という雰囲気を感じられたときに、長官の手で呆気なく殺されてしまう朱美さん。
朱美さん、なかなか無自覚なトリックスターだったなぁ。
死なせてしまった、と言わんばかりの一輝。
いよいよ視野が狭くなった大二。
そこに現れる門田ヒロミ。
戦闘面・戦況面では、特に状況をひっくり返す要素は一切持たない”凡人”。
しかし、そんな彼が序盤の清涼剤になっていたのは確かな訳で……。
正直、ヒロミの今後の扱いには期待と同じくらい不安もあるというのが本音。
とりあえずおじいちゃん（肉体年齢）、無理だけはしないで！
