ムソウノカキオキ

管理人の好きなこと(アニメ、特撮、オモチャetc)についてつらつらと語っていくブログです。色々遅いですが、よろしければコメントなどもお気軽にどうぞ

機界戦隊ゼンカイジャー 第1話簡単感想

 新ヒーロー、ついに放送開始、と言うことで簡単な感想をば。

 

 メイン脚本は香村純子さん。
 前回のアニバーサリー作品である『海賊戦隊ゴーカイジャー』にも参加経験のある方と言うこともあり、これまでとはビジュアルの異なるゼンカイジャーの『スーパー戦隊らしさ』のバランス取りは安心して良いのかな、と言う印象。もちろん、第1カイのストーリーが良かったのもありますが。
 情報量の多い展開がテンポよくまとまっていました。

 

 キカイノイドの変身するロボヒーローが等身大でも活躍する!と言う部分に注目が集まりがちな本作。
 しかし、個人的には五色田介人の変身する人間ヒーロー、ゼンカイザーのビジュアルの特異性をピックアップしたいところ。
 全身タイツのようなスマートな姿がキホンの戦隊ヒーローながら、史上初の(第1話からの)白いカラーのセンターヒーロー、背中にはマントと胸にはアーマーと仮面ライダーのようにカチっとしたフォルムをしていて、彼もロボヒーローと負けず劣らずトンデモなビジュアルです。

 

 歴代戦隊が戦っている最中、トジデントが―――と言う導入で、作中設定だけでなく、それぞれの作品ともパラレル的な関係にありますよ、と言うのがハッキリ明示されている感じですね。
 『海賊戦隊ゴーカイジャー』が、『VSシリーズ』の延長的にそれぞれの作品とガッツリ繋がっている体裁だったのとは対照的。(『ゴーカイジャーの世界』は、それぞれの世界とは別で歴代戦隊がいる世界、と言う感じかしら?)

 

 PVでも存在感があった、ヤツデさんと介人がナパームを背に並び立つシーンがまさかイメージ=出落ちだったとは。『*イメージです』の文字が存在感たっぷり。

 

 番組全体としては明るい雰囲気を出しつつも、味方のキカイノイドと敵のトジデント王朝は人種(機械種?)としてはおんなじ存在、と言うのは戦隊シリーズでは珍しい、且つ少し重めな設定。
 両者を分けるのは、ココロの部分と言うのは戦隊らしいのですが、『同族との戦い』と言うのは『仮面ライダー』でやっていた部分を『戦隊』に落とし込みに来たな、と言う印象。
 「パーティー自体はじめて」というジュランの台詞などで、キカイノイドも明るいだけの人生を送っていたわけではないようですが、果たして……。

 

 そんなジュランは、ゼンカイザー=介人とのバディ感が良い感じ。
 声を演じるのは浅沼慎太郎さんということで、ジュランのオジさんらしい部分とヒーローらしく格好良い部分のバランスが絶妙でした。しかし、声の出演の方がオープニングでバーンと名前が出るのも珍しい。
 等身大戦はヒト型、巨大戦はジュランティラノ形態がメインな感じでしょうか。
 ジュランティラノはフルCGながら、着ぐるみの敵クダイテストとの絡みは違和感が全くないのがさすが。
 必殺技で昔のゴジラみたいな飛び方をしたのはクスリ。

 

 今回のバトルでは珍しく怪人キャラが登場せず、上級兵士クダイターやクダイテストがその担当。
 今後も双方が上手く登場しつつ、今回のように等身大戦と巨大戦が同時並行することも増えそうな予感。その辺は、前作『キラメイジャー』で上手く仕上がっていた印象があります。

 

 キャラクターとしては大体みんな顔を見せつつも、第1話で5人全員が集結しないのも珍しいポイント。
 3人目の仲間、ガオーンはウラタロスっぽいところがありつつもまた違ったアクの強さがあるようで。
 そんな連中がどうやって1つのチームとしてまとまったりまとまらなかったりするのか、今後が楽しみです。

『スーパー戦隊MOVIEレンジャー2021』簡単感想

 先月公開された、スーパー戦隊3本立て映画!

 れーせーになってタイトルを見ると、『レンジャー』と付いている戦隊が誰も主役を張っていないことに気づいたり。
 『ムービーレンジャー』とは一体……。
 それはともかく、『機界戦隊ゼンカイジャー』直前、ということもあり、映画の感想を簡単に。

 

・キラメイジャー ビー・バップ・ドリーム
 キラメイジャーらしく明るくポジティブ、元気になれる作品でした。
 夢世界がメインと言うことで、なんでもありで見どころ満載。オラディン王(転生前)とまさかのラグビーボール邪面の夢のコラボとか。
 オラディンさんは、姫からは「お父様はあんなことしません」と言われてましたが、結構フランクなところもあるのであれくらいはっちゃけることもあったんじゃ……と言う気もしないではなかったり(笑)
 夢の主がガルザだったことが明らかになるわけですが、人間世界をガルザが夢見ると縁日になったと考えると茶目っ気を感じますね。
 改心フラグが立ちそうで立たないあたりは、終盤の展開を暗示させるようでもあり。
 物語のカギを握るドリームストーンの出番は決して多く無いものの、緒方恵美さんのイケボがすさまじくインパクトを遺してくれるキャラクターでした。
 『セーラームーン』の映画を収録した勢いそのままに収録したのでは!?と思うくらい。
 ラストバトルでは、ブルーがなぜか迫力のロープアクションを見せたり、と本作とスタッフの共通する『デカレンジャー』や『マジレンジャー』の映画に戻ったような印象も。
 そう言えば、敵がピンチになって巨大化、というのも本作では無いパターンでしたね。
 今風な部分を大いに取り込みつつも、ちょっと昔の戦隊の方向に寄せて行く、と言うのは『キラメイジャー』と言う作品の色なのかもしれません。

 

リュウソウジャー特別編メモリー・オブ・ソウルメイツ
 時間はあまり長くは無いものの、本編の挿話としてとてもキレイにまとまっていました。
 前回(32話)の戦いの事後処理がメインだったり、ガイソーグの意外な裏事情が描かれたり、と言うのもファン心をくすぐります。
 また、短い中にもいつも通りのカナロだったり、ドルイドンのコンビだったりが描かれたのも好印象。
 ……それはそれとして、一番インパクトがあったのはマイコ役の宮原華音さんのおへそ、というあたりが坂本浩一らしいですね。(爆)

 

・ゼンカイジャー 赤い戦い!オール戦隊大集会
 初お披露目、ゼンカイジャー!と言うことで、作品やキャラクターの雰囲気を描くことがメインな感じ。
 黒いアンダースーツにゴッツイ装飾と言う、完全にロボの文法で作られたキカイノイドのヒーロー達の姿に感嘆したり。
 仮面ライダー以上に動きづらそうなスーツでアクターの皆様はよくあれほどのアクションをしてくださいます。
 歴代悪役や歴代レッドの皆様には、もう少し出番が欲しかった気もしますが、あんまりアバレられると、ゼンカイジャーの出番が無くなってしまいますからね。
 先輩ヒーローから変身アイテムを受け取る、と言うビジュアルのために出てきた、と言う部分は大きそうですが。

 

 リュウソウジャーとキラメイジャーはこれで終わりか、と言うことはなく、VS作品がビデオ化されることが決定したのは、個人的にトップクラスに嬉しいニュースでした。

 

 

 

 

『聖杯怪盗天草四郎 』簡単感想

 スマートフォン向けゲーム『fate/grand order』にて、『カルデアボーイズコレクション』イベントに合わせた新しいストーリーが公開されたので簡単に感想をば。


 まず、非常に凝った影絵オープニングアニメが実に良いですね。
 夏のイベントでもムービーを使った演出はありましたが、それをさらに発展させてくるとは……。
 まるでモノクロ映画のような音楽と合わせて、個人的に実に好みな感じです。

 

 怪盗行為を通して、聖杯の奪い合い=聖杯戦争が巻き起こると言うのが新鮮ですね。
 舞台となる博物館は、英霊に所縁のある展示品があるの『だけ』は普通の博物館と同じですが、お土産品はリアルに欲しいですね。メジェドさまのぬいぐるみ、実に良い。
 セキュリティに魔術や魔獣が組み込まれると言う様子は、『FGO』だけをプレイしていると新鮮な印象。『ロード・エルメロイ2世の事件簿』など別作品なら、さまざまな魔術の使い道が描かれているかもですが。結構未チェックの作品が多いので、いずれちゃんと履修しなければ。
 戦闘能力を奪う時に館長が『蒐集』と言っていたことと、取りとめのない展示品を合わせて考えると、ちょっぴりホラーな深読みができてしまいそう?

 

 シナリオでは、昨年の『アイアイエーの春風』に続き、少人数パーティにスポットを当てた展開に。
 天草士朗時貞、ボイジャー荊軻、サンソン、キャラクターの男女比・レアリティともに偏りが少ないのが嬉しいですね。
 唯一の女性サーヴァントが、史実では男性とされる荊軻さんなのが『CBC』イベントらしいところでしょうか。
 『fate/requiem』からの出張組であるボイジャーくんも、ショップ店員を務めたりと意外と出番が多そうな感じ。最近SSを書いたところだったので、個人的に嬉しいところ。
 一方で、天草も荊軻たちとの絡みを通して、良い具合に内面が描かれそうな感じです。

 そして、サンソンさんがいつも通り、あるいはいつも以上に常識人として頭を痛めそう(苦笑)

オレタチのさよなら~仮面ライダーゼロワン二次創作~

 と、言うわけで『仮面ライダーゼロワン』のSSを公開しちゃうことにしました。

 劇場版『仮面ライダーゼロワンrealxtime』の後日譚的なモノ。

 なので、劇場版のネタバレにご注意ください。

 ……実は、長編で一本書こうと思ってたのが、全く完成する気配が無いのでその中のアイディアの1つをまとめましたというアレげな事実があったり無かったり(苦笑)

 例によってpixivにもあげているので、よろしければよろしくお願いします。(

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=14599059

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fgoイベント『いざ鎌倉にさよならを Little big Tengu』簡単感想

 クリアしたので簡単な感想をば。

 

 多くのサーヴァントを活躍させつつ、最終的には牛若丸=平景清源義経)をしっかり掘り下げ。なおかつ配布サーヴァントである鬼一法眼もしっかり目立っている……
 と、イベントシナリオのお手本のような内容を手堅く仕上がっている良いイベントでした。

 まさに、初めてプレイするのにお勧めなイベントです。
 いや、多分メインストーリーを進めていた方が楽しめる部分もありましたし、そもそも期間限定イベントなんですけどね。

 

 先ほど多くのサーヴァントを……と書きましたが、逆に多くのサーヴァントや”素材”があるからこそ展開できたストーリーでもあったなと感じました。
 ミニイアソンやミニクーちゃんは過去のイベント『プリズマ・コーズ』に登場したキャラでしたし、キャラが大きくなったり小さくなったりと言う変身コメディは、幼年系サーヴァントと言うキャラクターバリエーションが充実しているからこそやれたことでしょう。

 

 世界一周旅行気分を味わえるのも、世界各地の異聞帯や特異点を訪れる本作ならでした。

 

 新キャラクターである鬼一法眼師匠は、かなり話の分かる人外さんでした。
 もちろん、根っこはしっかり人外ですし、事の顛末を考えるとかなりぶっ飛んだ部分はあります。弟子を小突くノリで聖杯並のアイテムを引っ張り出さないでいただきたい。
 それでもこちらことは理解しようとしてくれていますし、人間である弟子に対してあれこれ考えてくれている様子はほほえましい。たとえ、それが犬猫に対するようなものだったとしても。
 いやまぁ、カルデアにはもっとぶっ飛んだ人外系トラブルメーカーがゴロゴロいるという事情もあるんですが(爆)

 

 平景清は逆に斬新なくらいド直球の怨霊キャラ。
 同時に、牛若に殺された誰かたちであり、牛若の幼少期を知る誰かたちの果てでもある……と言う味わい深いキャラクター。
 義経=大人版牛若としての登場は少なかったものの、逆に格好よさが引き立っていたところもあったと思います。

新年最初のご挨拶と、雑感(fate,ゆるキャン△、いろいろ)

 信念あけましておめでとうございます……と言うにはいささか時期を逸してしまった感はありますが(苦笑)
 本年も自分のペースなりにアレコレ書いていければと思うのでよろしくお願いします。

 

・わたくしごと
 最近、仮面ライダーゼロワンの二次創作小説を書くのに凝っています。
 酷評してたクセに好きだな、ゼロワン!
 それはさておき、いざ書いてみると難しい。
 どうにも地の分が多くなって明らかに退屈だし、さりとて台詞ばかりと言うのもまた読みづらい。
 お話は頭の中でできている……と言う仮面ライダーセイバーみたいなことを思いつつも、素人ではなかなかうまくいかないもの。
 そんなわけで、書いてもブログやピクシブで公開するかは、まだちょっと決めかねていたり。

 

fgo『いざ鎌倉にさよならを Little big Tengu』
 『fate/grand order』の新しいイベントが開始されましたね。
 小さいのか大きいのか、ハローなのかグッバイなのか分からない題名が素敵。
 お話としては「牛若が暴走したぞ、なんとかしよう!」と言うシンプルな導入で、ボリュームのあった『セイバーウォーズ2』の後に楽しむには良い感じ。
 イベント対象サーヴァントには、低レアのキャラも多く、普段なかなか使えてあげられていないキャラも使えそうです。

 

ゆるキャン△(原作)
 アニメ2期の予習と、あと安くなっていたので原作5巻まで購入。
 きらら系統の漫画は軽めに読めるのが良いですね。
 お話のテンポの良さとキャラの可愛さ、そして緻密な情景描写が素晴らしい。
 それはもちろんとして、読み終えると一番印象にのこるのは小ネタ的に入るギャグのキレ。
 漫画特有のテンポの良さが活きています。
 イヌ子ちゃんの「うそやでー」は読むと絶対に印象に残ります。
 作者さんは『魔法少女ほむら☆たむら』と言う不条理ギャグを以前描かれていたそうで、それも納得。

『fgoキャメロット前編』がすっごい良かったぞー!と言うお話

 先日、遅ればせながら劇場版『fate/grand order 神聖円卓領域キャメロット前編 Wandering; Agateram』を観てまいりました。
 ネットを眺めていると厳しい意見もあるようで、正直観る前はそこまで期待値を上げていなかったのですが……
 自分的にはメチャクチャ良かったです!

 今回の劇場版、思いのほかモブキャラのみなさん特異点に生きる人々の様子を結構なウェイトを置いて描かれているのですが、それが自分にすごく刺さりました。
 ゲームでは描ききれなかったディテールが描かれたと言う部分もあり、特異点と言う場所が1人1人の人間がきちんと生きている場所なのだと感じられるところであり。

 自分的に、この手の作品で、異郷の人々がご飯を食べたりといった生活感が感じられる描写が好き、と言うのも大きいのですが。

 

 ルシュドくんも、ゲームでは「あー、いたいたそんな子」くらいな印象だったのが、この劇場版では主役級のキャラクターと言って過言ではないほど。
 あと、『名有り』の特異点住民がフィーチャーされている感じはfgo第2部に近いところを感じたり。
 それだけにゲーム版での住民代表『心を失った者達』の出番がオミットされたのはちょっと残念ですが、尺的にも仕方のないところでしょう。ベディいなかったですし、あそこ。

 

 明日には飢えて死ぬかもしれない、あるいはすぐにでも粛清騎士辺りにサクっと殺されてしまうかもしれない。

 

 そんな儚い”普通の人々”が頑張っている姿が特に印象に残りました。(もちろん、戦力的には聖都よりも大きく劣るベディやカルデア組も含めて)

 

 それだけに、目の前の人たちを守らなきゃ!と行動する藤丸やマシュ達に感情移入できました。

 

 獅子王は言ってることがやべーんじゃなくて、今この特異点で頑張ってる住民たちを空想樹モドキ聖槍でサクっと殺しちゃうからやべーんだなと改めて思い知ったり。(言い方)

 

 そして、こうした姿こそ、『人々の営みを感じ取れる心の細やかさ』の持ち主と言われたベディヴィエール卿の見た景色だったんじゃないかと思います。

 

 小さな子どもをつい突き飛ばしてしまったことに心を痛めたり、飢えた難民の腕の細さが目に着いたり、太陽王の領土や隠れ里で一時の安息を得ている住民達の姿にほっこりしたり、そしてそんな人々を守るために散った男の勇気に感じ入ったり……

 

 こうして、特異点キャメロットに生きる人々を、あるいは守るべきものを丁寧に描いた前編。
 それを背負った後編では、ベディヴィエールたちがどのような歩みを見せるのか、とても楽しみです。