ムソウノカキオキ

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『きらりブックス迷走中!』感想

 先の大ヒットアニメ『ぼっち・ざ・ろっく』にクレイジーになった勢いで、今回は原作者はまじあき先生の前作に手を出した次第。

 お話としては、『従姉妹の経営する鳴草書房でアルバイトをすることになったお嬢様、桐生院きらりは漫画”ゆるふわ革命”にドハマりし、書店員としてプッシュしていくように……』と言った具合。

 きらり漫画……もといきらら漫画らしく、女の子は可愛く、クスリと笑えるお話がテンポ良く続く……と言う非常に手堅くまとまった作品。

 とはいえ、手堅く纏まっているからこそ、この作品ならではと言う部分が見えてきづらい、と言うのが序盤の印象でした。(いや、面白いんですけどね)

 ところが、段々ときらりがダメダメなオタクになって行ったことが明らかになるにつれ、彼女と、そこにツッコミを入れる周囲のキャラクターが俄然活き活きと動き出してきます。

 キャラクターの(愛すべき)欠点で物語を面白くしていくスタイルは、次作の『ぼっち・ざ・ろっく』に繋がっていく部分が感じられて面白いですね。

 また、書店員として好きな作品を推していく、と言う縦軸がハッキリとし始め、最終回のエピソードはまさにその結実。

 こうした、回を重ねていくごとに面白くなっていくさまが楽しい作品であり、その流れが『ぼっち・ざ・ろっく』でさらに加速していったと考えられるのも良いですね。

 『ぼっち・ざ・ろっく』のファンの中にも、きらりみたいな人がいたのかもしれない、なんてことも思ったり。

 個人的に一番インパクトがあったキャラクターはお菊さんこと大宮寺菊乃。「ですわ」と付ければ何やっても許されると思ってねーか……?な本性は、次回作のボンクラ大人組に通ずるものを感じたり。

 好みで言えば桜庭ふわり。本作にあって正統派きらら漫画ヒロイン感があるのが素敵。

 とはいえふわりちゃん、ボケキャラの中ではお菊さんやきらりが強烈なので、ボケとしては少々霞んでしまった感もあるんですよねぇ。
 
 マイナーだなぁと思いながら好きな作品を推していくきらりの気持ちが分かるような気がします。(良いのか、そんなシメで?)