ムソウノカキオキ

管理人の好きなこと(アニメ、特撮、オモチャetc)についてつらつらと語っていくブログです。色々遅いですが、よろしければコメントなどもお気軽にどうぞ

仮面ライダーリバイス 第30、31話簡単感想

 この前後編は一輝の記憶編。
 実際のメインは、一輝がサッカーを辞めた時のエピソード。
 この設定が触れられたのは、ほぼほぼ第1話以来とは。
 いやはや本当に長かったな、と。
 『リバイス』はどうにも、”問題編”から”解答編”までのスパンが長くなってしまうように見えますね。
 とはいえ、ほかにもさまざまな問題が現在進行形で山積みなので仕方が無いのですけれど。
 むしろ、第1話でほのめかしたことを、ここに来てしっかり回収してくれたことを称えるべきか。

 

 一見、序盤のようなデッドマンの起こした事件を追いかける話、かと思いきや終わってみればほとんど一輝の個人的な話しかしていなかった、というのも本作では割と珍しかった印象。
 個人的には、こうして登場人物にじっくりスポットライトをあててくれるのは好ましいところ。

 
 今回の敵役であるラフレシアデッドマンは、相手に幻覚を見せるという異色のデッドマン。
 描写的には超能力的でさえあり、物理的な破壊力特化な印象だったデッドマンの中でも異色な印象。
 それこそ、今までプロレスしていたところに宇宙人が乱入した、くらいの異物感があります。
 これが植物のバイスタンプの力なのか。

 

 今回は声優さん特集といった趣もありますけれど、実は物語上『声優でなければならない』という流れでは無いんですよね。
 こうしたシナリオなので、出演声優さんのスケジュールが万一合わなくなっても成立するようになっているのが巧いなと感じるところ。

 

 一方で、一輝のことを無条件に信頼し、心配してくれる人であることを感覚的にわかるキャスティングとなると、『バイスの声』こと木村昴さんというのはドンピシャ。


 精神世界の中での一輝の葛藤。

 サーベルタイガーデッドマンとの戦いで、「乗り越えた」と言いつつ心のどこかで工藤のことが気になっていたんだろうなと思いつつ。
 その後、ストライカーの資質として綺麗に回収される構成がお見事。
 『リバイス』の人間ドラマ部門でランキングがあったとしたら、自分は今回に投票したかも、と思うくらい。

 

 ジーコとの和解は、一輝のイメージなんだよなぁと思った後で、現実での和解を示唆するシーンが差し挟まれたところも好きだったり。
 短い場面で、一輝が本当に一歩進めたことが感じられました。

 

 そして、バイスの口から説明される写真の秘密。
 契約の代償として失われる一輝の記憶や思い出。
 ……ええっと、ちょっと待って。
 記憶が消えるのはともかく、思い出が消えるとは一体……?
 失われた記憶は、また幻覚パワーで思い出せたりできないの?
 ほかの悪魔にも契約の代償ってあるの?
 そもそも、一輝は写真のコトを把握していたのか(今更)
 もしかして、ココ突っ込んじゃいけないところなのか、あるいは今後じっくり説明されるのか。
 (『仮面ライダー』、ときどき突っ込んじゃいけないところがあるからなぁ……)
 ともあれ、大きな代償を知った一輝は、そしてバイスたちは、これからどうするのか。
 次回も見守ろうと思います。

 

 

暴太郎戦隊ドンブラザーズ5話簡単感想

・ドン5話『たてこもったいぬ』

 タイトルからして、「ははぁ、これは翼くんが鮮やかな逃亡犯ぶりを見せつけてくれるのだな、さすが!」のかと思ったら……
 こんなグダグダした立てこもりモノ、観たことないわ!

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暴太郎戦隊ドンブラザーズ3,4話簡単感想

・ドン3話『あかりどろぼう』
すれ違いコメディの体裁を取りつつ、タロウのお仕事である配達員にスポットを当てたおはなし。

 はるかのおばさん、のっけから誤認逮捕かましたり、タロウの名札を返却しなかったりと、なかなかな性格な様子。
 それでも、はるか先生がなんだかんだで良い子に育っているあたり、悪人では無いのは確か。
 しかし、鬼頭先生のメイン回でタイトルは”あかり”とはこれいかに(苦笑)

 

 サルブラザー=猿原のプロフィールを改めて紹介。
 運命は受け入れるしかない、みたいなことを言いつつ、ドンブラザーズの力で人知れず子供たちを助けていたり、なんだかんだ良い人。
 ココで、”人知れず”というあたりが、昔のヒーロー的であり、井上敏樹イズム。


 そんな猿原から、「配達員がひどい扱いを受けるとは、よく聴く話」と聞いて自分の行動を顧みるあかりは、やっぱり良い子、イイ性格には変わりないにせよ。
 やはり、このあたりの登場人物描写は非常に気を使って行われている印象。
 「コイツらは、アクが強いけど良い人なんです!」という親ばか(?)な制作者の声が聞こえてきそうなくらいです。
 
 ドントッキュウモモタロウアルター登場!なんですが、大きさも相まって派手な活躍とはいかず。
 時には、派手な活躍も期待したいところ。

 

 ヘンな出方と揶揄されるドンモモタロウの登場ですけれど、「高笑いと共にどこからともなくやってくる」って大変に古典的なヒーロー像なんですよね。
 オーセンティックなヒーローを現代風にうまくアレンジしてある印象が良い。

 

 

・ドン4話『おにぎりのおに』

 キジブラザー、雉野つよしのメイン回。
 『フェザンコンサルティング』、短期で雇った人にいきなり責任あるお仕事を任せるとか、フットワーク軽すぎない!?という豪快な導入からスタート。
 そんな中でも、陣の語る過去とあわせてタロウの内面にもスポットが。


 陣さん、回想シーンではごくごく普通のお父さんなのに、現在ではなんで謎めいた風を出しているのか。
 まぁ、「空気が読めないってこと?」と突っ込まれてフード被るあたり、なんだかんだ普通の人なのかもですが。(ここでズバっと言えるのが、はるか先生のイイところ)


 腕の立つ店長は自身に任せて(結果、暴走)、店員の教育に注力するタロウ&つよし。
 自然と人間関係の緩衝材となり、変わりたい、と奮闘するつよしにほだされていく店員たち。
 なんだか、『普通の人』であるつよしに対する描き方が温かいのがほっこりするところ。

 一方で、一見オレサマ系のタロウも、ある種の生きづらさを感じていることが垣間見れたり。

 そのあらわれが、「駄目だ、駄目だ」という昭和のおじいちゃんな感じなのが井上イズム、なのでしょうか。
 奇しくも、能力のあるリーダー=店長/タロウと、下支えする店員/お供たちという関係と相通ずるものがあるように感じます。
 タロウたちはそんなこと一切気が付いていないようですが。


 今回は、残念ながら前回に続き巨大戦がナシ。
 キジ&イヌの合成もあるので、例年以上に手間がかかるのかもですね。
 ルーティンワークになってしまうよりも、クォリティの高い巨大戦を、時間がかかっても、作ってくださった方が良いのかも。
 それはともかく、大団円で何より。
 前回のように、ヒトツ鬼となった人間もあっさり消去されてしまうこともあるので、本作は本当に気が抜けません。

仮面ライダーリバイス第29話 簡単感想

 第29話『クランクイン!メモリーオブヒロミー』簡単感想

 タイトルは”ヒーロー”ともかかっているのかしらん?
 ヒロミさんはもう舞台裏で休んで、という思いはさておき作られる思い出ムービー。
 バイスの意外な器用さなど、作られた映像からそれぞれのキャラが見えるのが良いですね。
 今回は総集編でありながらも、これから別々の道へ歩む五十嵐三兄弟、ジョージ狩崎の本心の一端……と言った見どころが満載でした。
 ココを逃したら後からはなかなかできない、さりとて欠かすわけにはいかない大切なやり取りばかりだったかと。
  次回はついに、一輝がサッカーを辞めた理由にスポットライトが当たるようで。第1話以来か!これも長かった。
 しっかりしっとりとドラマを魅せてくれると嬉しいのですが、果たして。

Vシネクスト『仮面ライダーオーズ 10th 復活のコアメダル』感想(ネタバレ注意)


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 パンフレットの表紙の文言がこうも重い映画も、そうそうないだろうなぁ……
 というわけで、『仮面ライダーオーズ 10th 復活のコアメダル』の限定上映を観てまいりましたので、感想をば。

 

(WARNING!この先、ネタバレしかございません。作品を観ていない方は誰であれ読まないでください!WARNING!)

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暴太郎戦隊ドンブラザーズ第2話『おおもも、こもも』感想

 前回の勢いのまま、『ドンブラザーズ』第2話の感想。
 全話連続で感想をかけるかは分かりませんが、ウェブ配信のある回までは書いていきたいところ……!

 

井上敏樹先生の集大成!?
 今回もまた、謎が謎を呼ぶ展開、それを追う主要人物、周りを彩るヒーロー、それぞれの事情、颯爽?と現れる謎のヒーロー……
 こうした流れを見ると、井上敏樹先生が脚本を務めた「『仮面ライダーアギト』(2002年)だ!」と古のオタクとしては懐かしさを感じたり。
 一方で、飲食代を金銭ではなくアートで払うシーンは『仮面ライダーキバ』(2008年)的でもあり。
 意図的なものではないにせよ、本作は井上先生の集大成的なものになるのではと期待しています。1年もありますしネ。
 ただ、序盤はとにかく謎!謎!謎!で引っ張った『アギト』と違って、怪人を倒し、人を救うというわかりやすさもきちんとあるのが印象的。
 何も考えずに、ただドンブラザーズの爽快な活躍が楽しかった!というだけでも観れるのが良い。
 前回も感じましたが、わかりづらいものをわかりづらいまま出すのではないスタイルに、井上先生をはじめとする制作スタッフの熟練したワザを感じます。
 
・戦士の宿命?
 今回、ドンブラザーズ各人の事情が掘り下げられたことで見えてくる共通項。
 それは、はるかと同じくスマホ画面に現れた奇怪な”目”によってえらばれたこと。
 そして、少なくとも3人に、多かれ少なかれ不幸な出来事が降りかかっていること。
 はるかの炎上騒ぎ、つよしのツイてない日々、翼に至っては指名手配犯にまでなってしまいまいます。
 これは単なる偶然、と片付けるには出来すぎています。
 これが、戦士の宿命なのか、あるいは何か大きな陰謀が渦巻いているのか、今後の展開が気になります。
 
・顔見せ!顔見せ!顔見せ!
 今回で、メインの5人が登場したものの、まだまだ顔見せといった印象を受けました。
  猿原真一に至っては、まだサルブラザーに変身していないですしね。
 それでも、印象をキッチリ残しているのはすごいところ。
 何気に、次回予告も各キャストによるナレーションなのもキャラクターの印象付けに一役買っているよう。
 今回、情報量が多いので、短い時間での印象付けが大事ですから。
 顔見せと言えば、メインメカと思しきドンモモタロウアルターの活躍もまだまだあっさり。
 シリーズでも珍しいサイズのメカ?ですが、ここからどのような活躍ぶりをみせるのか、予測不応ですね。
 その分というべきか今回もドンゼンカイオーが大活躍。フルCGを活かして、同じくCGの烈車鬼ングとスピーディーな追跡戦が繰り広げられましたね。
 ドンゼンカイオーは本当に良く動いてくれるので、ミニプラなどの可動モデルが欲しくなるところなのですが、未だ商品化の予定が聞こえてこないのが残念。

 バンダイさんの今後の展開に期待です!

 

・忍び寄るヒトツ鬼
 今回、人にとりつくヒトツ鬼の描写がより突っ込んで描かれました。
 やはり面白いのが、VRグラス(科学)を通して妖怪のような鬼(オカルト)が見えるというジャンルの越境が、スーパー戦隊的な『人知れず忍び寄る怪人』というラインでキレイにつながっているところ。
 濃いSFもオカルトも同じ番組の中で一体として楽しめるのが、戦隊シリーズのバラエティ豊かなところです。
 
・電脳空間?
 前回に続き、電脳空間的な雰囲気がバリバリの脳人レイヤー。
 しかし、なぜこんな空間が現実世界に存在するのか。
 よもや『ドンブラザーズ』の作品世界は電脳世界!?という疑惑も湧いてきますが、今回のさなえさんに対するタロウのやり取りを見ると、作品的に『(年を取ることを含めた)生きること』を肯定的に描いているよう。
 それを考えると、少なくともあの世界が幻想そのものということは無さそうです。
 とはいえ、電脳世界=幻想の世界という典型的な図式は近年廃れてきてもいるのですが、果たして……

 
・バラバラな4人
 今回戦場に集った4人のドンブラザーズ。
 しかし、互いのコンビネーションなどは無く、バラバラに敵と戦っている印象。
 オンラインゲームで偶然同じステージに居合わせたプレイヤーとか、こんな感じになりそう。
 それを強引にまとめるのが、色々な意味で一段上の立場にいるドンモモタロウ。
 必殺技も、彼の音頭が無いと始まらないようですし。
 こんな彼らが今後どのような関係性になるのか、あるいはならないのか。
 そして、桃井タロウはもしかしてイロイロと知っているのでは、という疑惑も自分の中で芽生えていたり。
 脳人たちは何者か、脳人レイヤーとは何か、なぜヒトツ鬼が出現したのかetc,etc……
 もしかして、桃井タロウに聞いたらだいたい答えてくれるのでは!?

 いや、一番ナゾなのが、そのタロウなわけですが。

 そんな謎だらけの今後も含めて、次回に期待です。