ちょっと出遅れた感が無いでは無いですが、スマートフォン向けゲーム『fate/grand order』期間限定イベント『Fate/Grand Order Waltz in the MOONLIGHT/LOSTROOM×Fate/Grand Orderコラボレーションイベント「輝け! グレイルライブ!! ~鶴のアイドル恩返し~」』の感想を書かせていただきます。
今回はアイドルシナリオと言うことでアイドル・えっちゃんの可愛らしさにメロメロになったストーリーでした。
普段より少しだけ高めな声と、カジュアルな語彙がかわいいですよね。
謎のヒロインX[オルタ]が元々好きだったキャラクターと言うこともあり、自分に刺さる刺さる。
真面目な話、サーヴァントはシリアスな生前とワンセットな部分があるので、普段はどうしてもその過去を気にしてしまうこともありました。(スチャラカ時空のXオルタとてその1人)
けれど、今回はそれを忘れて良い!なぜなら彼女らはアイドルだから!
かわいさをふりまくのが仕事だから!
アイドルと言えば、印象的だったのが女王メイヴ。
普段から自らの美をアピールし、その賞賛を受けるべく活動している。
時と場合によっては反感を買うこともありますが、今回はそうした有り方と、アイドル世界がベストマッチ。
なんかもう、奇跡的なくらいのシンデレラフィット!
自らを「ホラ、綺麗でしょ?」とアピールしつつも、それがたゆまぬ努力あってこそと言うことを誰よりも知るメイヴ。
自身の美への賞賛も、ファンを獲得すればたっぷりもらえる。
物事の勝敗も『美』が評価軸なので、メイヴ的にも納得しやすい。
こんな最高の空間にいれば、過去最高に良い女モードなアイドル・メイヴができあがり。
考えてみれば、水着バージョンの彼女はマテリアルでグラビアアイドルと評されていました。
そんな彼女がアイドルの世界に来れば、それはそれはアイドルらしいアイドルなることは必然だったのかもしれません。
もちろん、メイヴとその良き女房役タマモキャットによる『∞Queen』&『AxXxS』以外のアイドルユニットも素晴らしかったです。
チームとしてかなりの意外性がありつつも、それぞれの個性が活きておりました。(後日談パートはそれぞれの担当ライターさんだったのかな?)
「無理強いはしません」と言うニトクリスは良かった。(既にSNSの方々で言われまくっているようですが)
聖マハトマ歌劇団のように、個性的な演出を押し出したチームもあって、勝ち抜き戦となるグレイルライブも毎回驚きに満ちていました。
各キャラクターのアイドルに対するスタンスも面白かったですし。
アイドル酒呑ちゃんだけは、死亡事件が起きない?大丈夫?とハラハラせずにはいられませんでしたが(笑)
今回のシナリオを担当されたのは、外部のライターさん矢野俊策さんと田中天さんのお2人。
コラボシナリオと言うことで、『waltz』の歌詞を入れ込みつつ、fgo全体のテーマとも言うべき『永遠では無い、今を生きる者達の輝き』的な要素をしっかりと入れ込まれた作品で、実に素晴らしいものでした。
強いて言えば、作中のサーヴァント達がカルデアチームなのかそうでないのかちょっとあやふやだった気がしないでもないくらいでしょうか。
少なくとも、カルデアにいたダヴィンチちゃんたちは大変だったろうことはたしかですが。
最終戦では単なるわき役に見えた少女A、だけでなく音怨と言ったメンツが登場したのも意外。
「お前かよ!」と思うようなキャラクターが再登場して盛りあがるのはfearさんのテーブルトークRPGで見たなぁと思いつつも、こうしたキャラクターが印象的に描かれていると、あの世界で皆がちゃんと生きていると感じられていいですね。
今回、モブファンを含めてキャラの立ったわき役が多かったのも嬉しい。
わき役と言えば、『カルデア放送局』で公開されていたバージョンって実際のバージョンとは少し違っていて、もしかしたらムニエルの役は『キャラの濃いカルデアモブ職員』になっていたかもしれないらしい、と考えるとしみじみするものがありますね。
余談ですが、矢野さんと田中さんがテーブルトークRPGで作られた物語にはかつてドハマリした過去があるので、今回のシナリオ担当にはテンションが爆上がりしました。
今回はゴリゴリにライターさんの色を出す方向性では無かったものの、端々に見えるギャグのキレが『らしい』と感じられました。
終盤のシリアスな回想シーンに「あ、やっべ」なんて言葉が出てくるのはまさに田中天さんクォリティ。
いや、そもそもアイドル特異点ってなんだと言う部分もありますけれど、天さんのお話って大体導入はトンチキだった気がします。
そして最終的には良い話でシメるところも。
うーみゅ、かつてドハマリしたライターさんたちがこんなにもfgoと相性が良いとは。
fgoに限らず、矢野さんと田中さんにはこれからもドシドシ活躍してオレ読者を喜ばせていただきたいものです。応援しています!