ムソウノカキオキ

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『ウルトラマンブレーザー第19話』簡単感想

 初対面の時を思わせる、ゲントとエミの会合。
 季節が移り替わっているのが、時間の変化を感じさせます。
 娘の誕生日を巡るやり取りに、各家庭の事情が感じられて良いですね。


 一方で、SKaRDは前回の行動を問題視され、厳しい立場に。
 ハルノ参謀長の厳しい言葉に、副隊長たちは力不足かもしれないと言いながらも、「何を考えているか分からない」宇宙人と言う参謀長の言葉に猛抗議。
 リアルよりな『ブレーザー』の世界だからこそ、彼らの思いが映えます。
 ブレーザーも、文字通り熱くなるわけです。
 一方で、視聴者の視点では、ハルノ参謀長も現状をどうにかしたいと思っているのが端々から伝わってくるのがもどかしい。
 いずれ、参謀長とSKaRDが分かり合う日が来てくれると良いのですが。
 
 待機を命じられたにも関わらず、出撃を決意するゲント隊長はじめSKaRD。
 ここに至るやり取りを、敢えて最短に留め、各人の表情だけで魅せたのが、逆に素敵だなと思いました。
 後のゲントとエミのやり取りで、ゲントのクビを覚悟しての決断であることがサラっと語られる。
 SKaRDが組織内での立場を気にして人助けをしないなんて有り得ないでしょう?と言う共通認識が制作陣と視聴者の間でシッカリできているからこその演出。

 父の幻影に導かれ、ファードランを開放するエミ。
 最後の一瞬まで幻想的に描かないのもまた良い演出。
 エミの視点では、当然に幻影なのかそうでないのかなんて、最後の最後まで分からないですものね。
 彼女にグッと感情移入させる演出。

 勇壮なファンファーレとともに舞い降りるファードラン。
 息ぴったりの動きで、二人が旧知の間柄なのが分かるのが良い。

 ここから先は、新形態の初お目見えに相応しい大暴れ!
 アースガロンもブレーザーと共に天を舞い、圧倒するのもグッときますね。
 そんなブレーザーにチルソナイトスピアを躊躇なく投げ渡すアースガロン。
 尖ってない方を前にして投げているのが、副隊長の気遣いを感じます。
 復活のチルソナイトソードが変化したチルファードランサーはまさに無双の刃。
 雷と炎で双刃が延長されるのがハッタリが効いていて良いですね。
 光と炎の斬撃でブルードゲバルガを下すと、次なる必殺技で地下のゲバルガを一掃するブレーザー
 燃え盛る町の中に立つ巨人、と言う絵図を最高にポジティブに見せてくれるのが素晴らしい。
 セカンド・ウェイブ、完!

 ……と、言うところでは終らず。
 やっとの思いでエミが手に入れた父の手記を(このとき、手記を管理していた”誰か”の後姿が見えるのが、世界観に奥行きを感じさせます)あっさりと奪い取るドバシ・ユウ。
 いくらエモーショナルになっていたとはいえ、まさか訓練を受けたゲントとエミのスキを突くとは、実に底の知れない人物です。
 伊達に鍛えてはいないと言う事か。偉い人なだけでなく、きちんと実力もあると言うのは個人的には好みな描写。
 「長官と呼ぶな」と言いながらも「地球の平和を守るためだ」と組織の論理を振りかざすドバシの老獪さ。
 「今までのように頑張ってくれればいい」と語るドバシですが、参謀長が謹慎処分になった今、SKaRDはどうなってしまうのか。
 そして次回はテルアキ副隊長主役回……まるで昭和のドラマのような事態に!?