ムソウノカキオキ

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『ウルトラマンニュージェネレーションスターズ』第12話簡単感想

「諦めない心 絆 -Unite-」


 今回は『ウルトラマンX』の再放送。
 この番組でも何気にプッシュされていますよね、『X』。
 いつものユカとエディオムのやり取りを入れつつも、アバンのダイジェストをカットしていないのが贅沢。
 このアバンは、その回の内容と関連付けたものを意識しているという話を『ニュージェネの証』で読んだばかりなので、テンションが上がるところ。
 初見の方にとっては、今回の主役である橘副隊長の紹介編でもあります。
 

 今回は橘副隊長の主役回であると同時に、ウルトラマンネクサスの客演回。その両方を実現させるにあたって、副隊長をウルトラマンに変身させよう!という発想がお見事。

 それにしても、改めて観ると、大地って家族関係の話題には結構グイグイ踏み込んでいきますよね。両親のことがあるので、自然と他人事ではいられないという事か。

 怪獣出現の無いカナダに移住したという橘副隊長の家族。実際の有効性はさておき、現実に怪獣が出たら、こういう選択肢もあるのかも、と感じさせるのが良い設定です。
 そして、実際に出現したベムラー。カナダに初めて出現した怪獣であり、この世界でネクサスが初めて戦う怪獣が彼であるというのが何とも象徴的です。
 副隊長が電話越しで伝える応急処置に説得力があるのが、プロの防衛隊を感じさせます。

 しかし、娘さんたちに接近するベムラー。その絶望的な状況は、もしもネクサスがいなければ、副隊長が家族を亡くしていた世界もあったのかもしれない、と強く感じさせます。

 結果として八方丸く収まったものの、ウルトラマンムーブは副隊長としてどうなの?と言う所を自ら突っ込んでくれるのが橘副隊長の真面目さ。ウルトラマンであることを隠せない、というのも一周回って新しいですよね。
 動揺しながらも、自分を強く律しようとするのは、副隊長の大人な強さ。

 

 ダークサンダーエナジーの力で巨大化したバグバズンブルード。エックスを投げ飛ばすパワーを見せたかと思うとビルの上に飛び乗る軽やかさも見せるという難敵。アンファンスとジュネッスの二形態にそれぞれ戦闘を振り分けてあげているのも贅沢な構成。


 たった1日だけのウルトラマンとなった橘副隊長。使命に対してまっすぐな彼女にはちょうどいい期間だったのかもしれませんね。

 橘副隊長と大地との会話が、上司と部下に留まらず、ウルトラマン変身者同士としての意味合いが重なる構成は巧みです。


 「諦めるな」シンプルだけど胸を打つ言葉、と評するユカ隊員。
 思えば、『Z』世界はもちろん、多くの『ウルトラマン』世界の地球は、怪獣や宇宙人の脅威が消え去ることは無い。
 たとえウルトラマンがいなくとも、地球の住人たちは脅威に立ち向かう。
 「諦めるな」の言葉を胸に。