ムソウノカキオキ

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『ウルトラマンブレーザー』第10話簡単感想

 

 ゲント隊長の私服、今回は部屋着と登山着の二種類が登場。
 部屋着は黒の長袖に白っぽいスウェット、とリラックスした感じながら、モノトーンで纏める。
 登山着は、紺色のデニムに白いシャツ、ジャケットがミリタリー感のあるカーキ色なのが、ゲント隊長の職業柄を感じるような、そうでないような。
 いずれも落ち着いた色味で統一されていて、『都内在住30代。身なりにはほどほどに気を使っている男性』が解像度高く演出されているように感じます。
 まぁ、オシャレ感はあるようにも見えますけど、東京の人ってその辺の基準は高そうですし(ド偏見)
 あと、演じられているのがハンサムな蕨野友也さんなので、何を着てもオシャレに見える、と言うのもありそうですが(ド偏見パート2)
 洋服に関しては、登山と言うことでメインとなるゲント隊長の家族、サトコさんとジュンくんもパッと見で分かる色味の上着を着てくれているわけですが、紫とからし色、とそこまで突飛な色味では無いのが、リアルで良い。
 特別でもなんでもない、我々の身近にいるような家族の物語であることが感じられます。
 
 そんなヒルマ ジュンくんが、今回は実質的な主人公でしたね。
 彼はなんというか……良い子!
 それも、ただ品行方正な『良い子』なのではなく、危険な怪獣やブレーザーにキラキラとした好奇心を向ける一面もあり。
 それでも、柵を乗り越えて赤ちゃん怪獣の傍によるようなワガママを見せることはなかったり、避難誘導には大人しく従う分別を持ち合わせている。
 いま私たちのごく身近にいてもおかしくないような、現代的な良い子。
 そんな良い子が「なんか、違くない?」とモヤモヤを漏らすからこそ、重い。
 
 ヒルマ一家、毎週ゲント隊長が怪獣と命のやり取りを割に、怪獣への好奇心がカジュアルじゃありません?とは思いましたが、ゲント隊長が家族に任務を秘密にしていると聞いて納得。
 いろいろ事情はあるのでしょうが、「(ゲントが心配で)大丈夫なわけ無いでしょう!」となる奥さんには、本当の仕事は明かせないよなぁ、と思います。
 訓練の手配などを担う施設課のお仕事、咄嗟の電話対応も実に堂に入っていて、コミュ力の高いゲント隊長ならまさに向いてそうなお仕事、と納得しそうなところ。
 しかし、そんなサトコさんとゲント隊長はどのように知り合ったのか、興味は尽きませんね。
 
 親子怪獣への攻撃、と言うことでSKaRDの見え方も少し違うように。
 どこかためらうそぶりをテルアキ副隊長に対して、任務と割り切っているのかやる気十分なヤスノブ。
 いずれにしても、攻撃の手は緩めません。
 ゲント隊長が語るように、みんなが困るような事態を防ぐのが彼らの仕事、なのですから……。
 
 今週のハイライト。
 デマーガ親子をなんとかすべく、怒れるブレーザー
 頭のクリスタルを燃やし、咆哮するほどに。
 そして、親子怪獣を光の繭で包み、地下深くへ。
 「今日のブレーザー、今までで一番良かった!」とジュンくんが語るように、親子の命が奪われることはありませんでした。
 しかし、デマーガの脅威は去っていないことに険しい表情を見せるハルノ参謀長の事情も分かります。
 デマーガがいつまた復活して暴れださないか、ブレーザーならざる人類には分からないのですから。
 怪獣と、別の命と、どう向き合うべきか。
 それは、簡単に正解の出ない問いかけなのだと強く思わせられました。