ムソウノカキオキ

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ウルトラマンブレーザー第21話簡単感想

 

 今回はヤスノブ隊員とアンリ隊員のメイン回。
 この2人がタッグを組んでアースガロンへ搭乗すると言う激アツな回。
 
 アースガロンの空戦とデルタンダルBとの戦いに焦点が当たっており、それ以外の部分は過不足なく削ぎ落されたストイックな構成が光ります。
 特に面白いのが、上層部の人々のほとんどはオープニングにノンクレジット且つセリフ無し、唯一セリフのあるカンダさんは声のみの出演……とキャラクター描写をギリギリまで抑えられている点。
 上層部はこう考えているのだろう、と言うSKaRD側の推測のみでしか考えが伺い知れません。
 物語上での重要度が高くない、と言う事なのか、あるいは他に理由があるのか、今後の展開も含めて気になるところです。

 メチャクチャ格好良い発進シーンからテンションを持って行ってくれるアースガロンMod.3。
 今回はアースガロン出ずっぱりで、ブレーザーはそのアシスト的な立ち位置に回っていると言う構図が面白い。
 Mod.3の飛行システムは奇しくもデルタンダルの飛行システムを参考にしたとのこと。
 本体に対して小ぶりな翼は重力制御、と言うことで納得。
 しかし、今回立て続けに怪獣を参考にした兵器実験が行われているのが気になるところ。
 現実でも、別の生物の仕組みを元にした道具と言うのは珍しくは無いものの、フィクションの世界では怪獣の力を軽々に手を出すのは大体厄ネタなんですよね(苦笑)。
 邪推すると、防衛隊は怪獣の―――V99の技術を手中に収めたいのでは?と言う最悪な予想もできなくはありませんが、果たして。

 実験結果を受け、Mod3からヤスノブ隊員を下ろし、アンリ隊員をパイロットにすると決定した上層部。
 これは完全に偶然なのでしょうけれど、ヤスノブ隊員のガタイの良さが、上層部の決定の理不尽さを際立たせますね。
 メインパイロットの座を望まずして奪ってしまったアンリ隊員も気まずい。
 そして、今回はヤスノブ隊員とアンリ隊員の友情が光ります。
 これまで共に戦う中で、互いの力を認め合う対等な仲間となっていった、関係性の変化が感じられます。
 ゴリゴリくんのおごりおごられは、もはやお馴染みなのでしょうね。

 上層部からの厳しい締め付け。
 番組の初報から語られていた上層部と部下とで板挟みになるゲント隊長の姿が、最近とみに見られますね。
 ハルノ参謀長の働きが、これまでどれほど重要だったか、改めて思い知らされます。
 カンダ氏は手続き中、ヤスノブ隊員をメインパイロットとせずに対処しろ、と冷淡に言い放ちますが、怪獣が日本に近づいているの言うのに、コレは一体どういう判断なのか。
 SKaRDが撃滅できずとも、防衛隊にはデルタンダルに対処できる目算があるということなのか。
 ……教江野基地周辺がデルタンダルに焼き払われてもかまわない、と言う判断だったらイヤだなぁ。

 デルタンダル、以前のF(Fighter)に対して、今回はデルタンダルB(Bomber)。
 アースガロンともども、空戦の表現が美しかったですね。
 特撮技術の真価が感じられます。
 まさか本当に着ぐるみを飛ばすわけにもいかない、と言う理性の部分を忘れてしまうほどの迫力に見入ってしまいました。
 
 激戦の末、デルタンダルに必殺の一撃を見舞ったアースガロンMod.3。
 最後こそブレーザーの必殺技に救われたものの、ほとんどアースガロンが倒したと言って良いのでは無いでしょうか。

 戦闘後、敢えて引きでの構図が舞台劇のようで新鮮ですね。
 前回に続いて『怪獣が出た時の対処法講座』がコミカルな要素に。
 今回の出撃によるお咎めは下るのだろうとか、いろいろ気になるところはあるものの、戦いの後のどこか和やかな空気に入ったところで、エンディング。